2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

料理が出来なくなっちゃった!

認知症治療の薬を飲み始めて3ヶ月以上が経過。

Y子さん(母)の症状はどんどん悪化の一途を辿っていたように思う。

食欲がなく、味覚も少し変わったため

何を食べても「甘い」と言い、食べたいものが何も思い浮かばないと言う。

そのせいもあって食事の支度は、Y子さんにとってかなりストレスが溜まる作業になっていた。

その頃は豚肉を塩コショウで焼くか、豚肉と野菜の水炊きばかり作っていたらしい。

一緒に買い物に行くと、何を買っていいのか分からないようで

いつもカゴは空っぽだった。

その頃からだんだん買い物には出なくなり、

父に「豚肉と白菜買ってきて!」と頼むようになっていた。

たまに父が頼まれた以外の野菜なんかを買って帰ると

烈火のごとく怒っていたらしい。

でもお弁当やお寿司なんかを買って帰ると、ニコニコしていたようで・・・(笑)

料理せずすぐ食べれるご飯があるのが、何より嬉しいようだった。

でも「甘い」「美味しくない」と文句は必ず言ってはいたそうだけどね。

そんな両親の健康が心配なので、毎日おかずを作って父に持たせるのが

その頃からの私の日課になった。

おかずがあれば、ご飯を炊いてお皿に盛るだけでいいし

「食べるものがある」と言う事は、食事の支度が難しくなったY子さんにとって

ストレスの軽減になるようで、少しイライラが減ったようだった。

認知症になって出来なくなった事。

それは料理ではなく、「何を買って、何を作るか」と言う事を

考えるのが難しくなっているだけで、料理自体が出来ないんじゃないようだ。

お魚を届けて、「煮てね」とか「焼いてね」と言うとちゃんと調理はできるようだった。

だからすぐ食べれるおかずに加え、調理法を伝えて素材も渡すようにしてみた

「アサリ」はちゃんと酒蒸しに出来るし、「イカ」だって捌ける。

もともと料理上手だったY子さん。

作る料理さえ分かってれば、ちゃんと作る事はできる。

でも毎日おかずが届くのは、主婦として後ろめたい気分になるらしく

「2人分のご飯に、大根1本買っても多すぎて余りは捨てないといけなくなる」

「キャベツも白菜も大きすぎて、使い切れないから勿体ない」と

野菜を買わない言い訳、作らない言い訳を何回も何回も繰り返す。

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「別に無理して作らなくてもいいんだよ!」

「今まで頑張って作って来たから、楽していいよ!!」と何回言っても

同じ言い訳を繰り返す。

作らないと言う事は、ちゃんと主婦としての仕事をしない!そう思い込んでいたみたい・・

だから病院に行くと、先生には

「毎日ちゃんとご飯作ってます!」ってキッパリ言い切る。

プライドってやつですね・・・主婦の。

それとも本当に作ってるって思ってるのか?その辺はよく分からない。

でもきっと、そんなストレスが認知症の症状を進めるんだとも思う。

真面目な人がなりやすいと言うのは、きっとそんなストレスのせいじゃないかな?

Y子さんを見ててそう思った。

でもね~料理って頭使うよね・・・

料理を毎日する主婦は、頭を使うからボケないとか

手先を使う人はボケない!とか、昔からよく聞いてたんだけど

それは嘘だな・・・きっと。

だってY子さんはお料理上手で、毎日美味しいご飯を作ってた。

品数だって多かったし、インスタントやお惣菜も買わない人だったよ。

しかも趣味で手先を使う細かい作業を何年も続けていた。

何が原因なのか?何かが悪かったのか?

ちっとも分からない・・・ただ真面目過ぎるのは良くないかも。

Y子さんの愚痴は、昔ガマンしていた事ばかり

昔イヤだった、辛かった事ばかりだ。

それを聞きながら、我慢はやめよう。

イヤな事はちゃんとイヤって言おう。

ストレス溜めないようにしよう・・・・・そう思う。

実は私もあまり上手く手を抜けない所がある。

嫌と言えずに無理をして、ギリギリになってパンクするような厄介なタイプなんだよね。

ストレス溜めないように気をつけよっと。

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