2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

認知症 JR事故に思うこと。

いつもはY子さん(母)の過去話ばかり書いているけれど

今日は朝からTVを賑わせている、「JR事故」の裁判について書こうと思う。

夕方近くなって「家族に賠償責任はなし」との最高裁の判決が出ましたね。

逆転勝訴。

認知症と診断されたY子さんを抱える家族として、この裁判の行方はとても気になっていた。

「被害者は泣き寝入りなのか?」

そう問われれば、良いとは言えないのかもしれないけれど

やはり「家族に賠償責任がない」と言う判決に、正直ホッとしてしまったのは

まぎれもない事実だ。

「要介護4」の91歳の夫を、85歳の妻が介護する日々。

その妻も「要介護1」だと言う。

疲れ果てた妻が。たった6分間うたた寝した間に

夫は徘徊し、JRの線路に入り込み事故が起きたと。

遠方に住むと言う息子も、度々両親を見舞い

息子の妻は介護の手伝いに来ていたと言う。

それでも事故は起きた。

認知症患者の徘徊は大きな問題になっている。

私は行政機関が発信するメールを受信している。

だから毎日のように「○○市の○○さんが家を出たまま帰りません」と

徘徊した方を探すメールが着信になる。

本当に徘徊してしまう方は多いんだと・・・そう思う。

どこの家庭でも、徘徊を防止しようと努力しているはずだ

でも、ほんの一瞬のスキをついて家を出て行くんだね。

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一審の裁判では、息子にも賠償責任があると720万円の支払いが課せられた。

二審では息子に責任はないが、妻には賠償責任があると言う事で360万円支払い。

ほんの一瞬、目を離しただけなのに・・・それでもこんなに大きな責任を背負うんだ。

最高裁の判決を前に、TVのワイドショーで

認知症の家族を介護する色んな方の話も聞くことができた。

皆さん口をそろえて、「これで敗訴なら、認知症の家族を家で介護する人が居なくなる」そう仰る。

どなたが話す話も、壮絶な介護の真実。

今からY子さんが辿るであろう事を考えると、正直気持ちが落ち込む。

家族が介護で疲れ果ててしまう。

若い人でも身も心もボロボロになるほど、介護は大変だという。

それが老老介護となれば尚更ダメージは大きいだろう。

「家族が介護しなくても、専門に任せて

家族はお金を稼ぐ方に頑張ればいいと思う。」

そんな話をされる方にお会いしたことがある。

確かにそれも一理ある。

介護の為に仕事を辞めざるをえなくなり、生活苦になる方も多いそうだ。

でも専門の機関が少ないのも事実。

金銭的負担が大きすぎ、自分で見るしかない方が多いのも事実。

また専門と言われる機関でも暴力や放置など、そんな事件も起きていることも事実。

介護する側も、される側も

どちらにも負担が少ない方法を、国は考えて行かないといけないですよね

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