2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

お犬さま計画。ワンコちゃんがやって来た!

寂しがりになってしまったY子さん(母)の為に、犬を飼おうと計画をした私たち家族。

いよいよ犬探しを開始した。

最初は保健所から子犬を引き取ろうと思っていたけれど、

父が「昔飼っていた犬に似てる子がいい!」と言い出した。

父曰く、似てる犬の方がY子さんが受け入れやすいだろう!との事。

ん~確かにそれはあるかも・・・・

そして父は自分が責任を持って飼うと決めたから、自分が気に入った子にしたいと言う。

それもそうだ。

結局、性格や飼いやすさ、昔の犬に面影が似ていると言う事を考慮し

黒の柴犬を飼うことにした。

以前の犬はオスだったけれど、老夫婦が飼う事を考えると今度はメスの方がいいだろう。

散歩の時にグイグイ引っ張られるリスクは軽減しなくてはいけないからね。

話がどんどん盛り上がる。

勢いに乗ってブリーダーさんのところに犬の見学に行き。

そのままの勢いで小ぶりな黒柴犬の子犬♀を連れ帰って来た。

私たち家族は思い立ったら即行動!!の、せっかちA型家族なのだ。(笑)

連れ帰った日は私の家でお預かりをし、翌日いよいよY子さんと対面させた。

前日の夜、姉からY子さんに電話をしている。

「家の庭に子犬が捨ててあったけど、自分のところでは飼えないから

飼い主が見つかるまで妹(私の事よ)の家に預けた!」と、そんな話をしてくれていた。

次は私が「家のペットと相性が悪くてパニックになってるので、しばらく預かって!」と頼む。

そんな念入りな計画を練っていたのですよ。

凄く可愛い、しかも昔の犬に面影が似ている赤ちゃんワンコを見たら

Y子さんはガッチリ食いついてくるだろう♪

そう家族はみんな信じて疑わなかった。・・・・でもね。

Y子さんは「預かるのは少しだけね、早く飼い主を見つけて持って行ってよ!」と

愛らしい赤ちゃんワンコを触ろうともしなかった。

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・・・・・マジ?

とりあえずワンコをY子さんに託して、買い物に行ってみた。

私が居ない間にワンコと遊んでるだろうと期待して帰ってみると、

Y子さんは庭で草むしりをしていた。

遊んでるのは赤ちゃんワンコにメロメロになっている父だった。

Y子さんは「家では絶対に生き物は飼わないから、早く飼い主みつけて!」と

超不機嫌になっている。

ワンコちゃんと接するつもりが全くないY子さん。仲良くなるのを全身で拒否していた。

こちらの計画を本能で察知しているようだ。

Y子さんから怒りのオーラが発せられているせいなのか?

赤ちゃんワンコもY子さんに寄り付かない。

そんな険悪な状況にもかかわらず、父だけが楽しそうにワンコと遊んでいる。

「大丈夫!大丈夫!何とかなるから」と、能天気な父。

昔モーレツ仕事人間だった父は、子育てもペットの世話も無関心だった。(散歩に時々行く程度)

その父が赤ちゃんワンコに骨抜きになっている。

何かが違うぞ・・・

その日は怒りオーラを全身にまとったY子さんと、

ペットの飼育に関して超初心者の、能天気な父にワンコを託し心配しながら自宅に帰った。

ぜんぜん計画通りに行ってないじゃん・・・・

Y子さんの「もう生き物は飼わない!」は筋金入りだ。

このままでは家で飼う事になりそうだな。

まあ、その覚悟はしていたし赤ちゃんワンコは可愛いからいいけどね。

・・・・・何だ?私も骨抜きになってるじゃん(笑)

さてさて、どうなりますやら?

こうご期待。

 
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