目から鱗がポロッと落ちた。

今回も学習障害の話。

学習面での不安を抱えたまま、中学校に入学した息子。。

彼のようなケースでは英語で苦戦する場合が多いらしく、それがこれからの進学に大きく影響する。

なんとか英語で引っかかりませんように・・・そう祈る思いだった。

 

しかし残念ながらその心配はすぐ的中した。

初めての中間テストの前日、英語の心配を少しでも軽減しようと小5から通わせていた塾から、

何時になっても息子が帰って来ない。

いい加減電話をしようかと思った所にやっと帰って来た。

彼はご飯も食べずソファに座り込み「何回練習しても自分の名前が英語で書けない」と言った。

 

その直後に塾の先生から電話を頂いた。

「息子さんは英語の覚えも発音も良かったので、まさか文字を書けないとは思わなかったです。

何回も練習させましたが、自分の名前のスペルが書けませんでした。」と・・

普通であればわざわざ練習しなくても自分の名前くらいローマ字で書けるだろう。

でも息子にはとても難しい事なのだ・・・書けない自分に驚き落ち込む息子が可哀想だった。

結局予想通り、初めての英語のテストは散々・・・名前もアルファベットで書く事はできなかった。

 

英語と国語が絶望的な状況。

これでこの先、彼は高校や大学に行けるだろうか?

どうしたらいいんだろう?・・・・息子に対して何をしてあげられるんだろう?

この頃はそんな事ばかり考えていた。

とにかく毎日学校から帰ると、英単語を3つだけ徹底的に練習させるようにした。

紙に書いたり音で覚える工夫をした、「friend=フリエンド 」などと読み方を変えてもみた。

それでもfriendを書けるようになるまで2週間もかかった。

主人や友人にも相談してみたが、「そんなのそのうち覚えるんじゃない?」

「心配しすぎじゃないの?」と言われるばかりだった。

身近な人がそう言うくらい、息子は見た目も他の能力にも全く問題はない。

数学や理科は学年でも上位に入るような成績だ。

国語と英語は苦手だから出来ない!で十分説明がつく状況。

でも違う・・・そうではない。

苦手だから!嫌いだから!では説明がつかない。

一生懸命に覚えようとする息子を毎日見ている私には分かる。

本当に目を凝らして気長に彼を観察しないと分からないほどの障害。

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しかも全く覚えられないのではなく、かなりの時間をかけ努力をすれば覚える事ができる状態。

そんなどっちつかずのグレーゾーン。

私はどうしたらいいのか分からなかった。

 

中間テストからしばらくして、勇気を出して担任の先生に相談してみる事にした。

私と同年代の女の先生で、国語を担当しておられる明るい方だ。

先生は私の話をちゃんと聞き、「実は私もちょっとヘンだなって思ってたんですよ。

でもこちらからそんな事は言えないので、お母さんから言って頂けて良かったです。」

「息子さんは学習態度も真面目で、きちんと勉強してるのにテストは白紙が多いんですよ」と。

先生は学習障害について詳しくご存知ではなかったけれど、息子の様子はちゃんと見てくれていた。

それが何より嬉しかった。

 

毎日英語単語の練習に時間をかけている話をした時に、先生はこんな事を言われた。

「お母さん、一生懸命に頑張って少しづづ覚えてるのはとても素晴らしい事だと思います。

でも足の遅い子が毎日頑張って走る練習をし、少し早くなってもやっぱり足は遅いと思うんです。

だからその毎日の練習時間を、得意な事を伸ばす為に使ったらどうかな?と思うんですよ。」と。

「彼は理数が得意だから、苦手科目の点数を得意科目でカバーする事を考えてみませんか?」

そんな事を提案してくれた。

 

そうか・・・そんな考え方だってあるんだ!

毎日英単語を覚える事に躍起になっていた私は、目から鱗がポロッと落ちた。

出来る事を伸ばして、出来ない部分をカバーする。

これだ!この方法でやってみよう!

先生のおかげでとても気持ちが楽になった。

この先生との出会いがなかったら、きっと私と息子は英単語に振り回されただろう。

そして今のノビノビと大らかに生きる息子は居なかったと思う。

 

もう先生はこの日の事を覚えてはいないかもしれない。

でも私は一生忘れない。

先生には心から感謝している。

 

 


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