Y子さん(母)の為に犬を飼おう!と計画してそろそろ1月半になる。
生後2ヶ月で実家に来たワンコは、すっかり大きくなり毎日元気に飛び回っている。
最初は強く拒否反応を示したY子さんだったが、日が経つにつれその態度も和らいできた。
生涯きちんとお世話をする事が出来ないからと、「家では飼わない!」
「別れる時が寂しいから、私は犬の世話をしない。」と言っていたY子さんだったが、
やはりワンコの可愛さに負け(笑)最近ではずいぶん距離も近くなってきていた。
Y子さんはご機嫌に波があり、「お父さんが世話をするなら置いてもいいよ。」と言う時もあれば、
「家では絶対に飼わないよ!!」と怒ってる日もある。
でもやっぱり毎日のように「早く誰か貰い手を探して!!」と言っていたY子さん。
それがですよ・・・・今日ついに自分の口から「家で飼う」と言ったのだ!
バンザ~イ!!
いつものように実家にご飯を運ぶと、いつものように掃除をしてたY子さん。
でも開口一番「あの犬は本当にワガママで人には媚びないよ~」と言い出した。
柴犬は誰にでも愛想を振るフレンドリーな犬ではない。
でもリーダーと認めた人の言うことはちゃんと聞く、忠実なワンコらしいのだ。
だからY子さんにそう言う犬種だという事を教えてあげた。(前にも何回も教えてるけどね)
すると今日はやけに「そうなんだ・・・そう言う犬種なのね」とうなずいていた。
しばらくY子さんと甘酒を飲みながら色々な話をし、それからいつものようにワンコの所に行った。
最近は「お座り」のしつけをしているのだ。
でも実はなかなか思うように言う事を聞かない。
今日はオモチャで遊びながら教えていたけれど、私が何回も「お座り」と言うもんだから、
ワンコは「やってられないね」ってな顔をして小屋に入ってしまった。
なかなか言うことを聞かない・・・そう思っていた。
そしたらね、Y子さんがやってきて「お座り」「お預け」をいとも簡単に披露してくれたのだ。
なんといつの間にか、Y子さんをリーダーと認識していたのだ。
自分の言うことしか聞かないワンコ。そんなワンコの事が可愛くないわけがない。
Y子さんは「よしよし、アンタは賢い子だね~」とワンコをなで回していた。(笑)
そして例の「家で飼う!」発言をしたのだ。
でもそこは認知症のY子さん、さっき言った事も忘れてしまう事が多い。
だからまたコロコロ話は変わるだろう。
でもこれは凄い進展だ!
しかもその数時間後に帰宅した父にも(ジムに行っていて不在だった)同じ事を言ったらしい。
父がびっくりして連絡してきた。(笑)
また明日は気が変わるかもしれない。
でもワンコはY子さんをリーダーと思って関係を築き始めている。
きっともう大丈夫。
もう心配ない。
Y子さんにとってワンコはかけがえのない相棒になるだろう。
ワンコちゃん、Y子さんの事をどうぞよろしくね。(笑)