2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

嘘か誠か?Y子さんの不思議な話。

認知症になってからのY子さん(母)。

脳内で本当の記憶と仮想が入り混じって、

新しい思い出話を作り出す事がある。

例えば行った事がない場所でも、TVで見た記憶がゴッチャになって、

過去に旅行に行ったと言う記憶にすり替わっている。

私はこのY子さんの状態を「脳内メーカー」と勝手に命名し

密かにその内容を楽しんでいる。(もちろん楽しめない話もあるが・・・

今日もそんなY子さんの「脳内メーカー」が派手に働いた。

何かの拍子にうちの子が旅先で、馬に乗った事があると言う話になった。

馬と言っても手綱をオジサンが握り、柵の中をグルグル歩いただけの乗馬。(笑)

そんな話をしていたら、Y子さんが「私も乗った事があるよ!」と言い出した。

Y子さんが小さかった頃、疎開先が宮崎県の山奥で農業学校の敷地内に住んでいたらしい。

その学校には馬や牛、他にも色んな動物が居たんだとか。

だから父親が乗る馬にいつも乗せてもらっていたんだって。

 

この話はY子さんが認知症になる前にも聞かせてもらった事があるので、

実際の記憶に間違いがない。

ふんふん♪と肯きながら聞いていると今度は「ラクダにも乗った事もある!」と言い出した。

なんと!ラクダかよ!!

脳内メーカーが作動し出したのか??そう思って聞いていると、

若いころに旅行で行った鳥取砂丘にラクダが居たんだと言う。

ん?この話はなんだか前に聞いたことがあるような気がする・・・・

 

Y子さんが鳥取砂丘に行った事があるのは事実だ。

そしてラクダが居たという話も、私の記憶の底に漂っているような・・・。

脳内メーカーが作動したのか?とちょっとワクワクしたが(笑)

どうやらそうでもないらしい。

そんなラクダの話がどんどん広がって行く。

そしてあろうことか「ゾウにも乗った事があるよ♪」と言い出した。

 

うひょ~♪今度はゾウかい!!(笑)

それはないない。(大笑)

脳内メーカーが派手に動き出したぞ。

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そう心の中でウキウキしながら話を聞いた。

子どもの頃に修学旅行で行った別府の遊園地に、ゾウが居たと言うのだ。

そしてクラスで3人だけ乗せて貰ったと・・・

 

なんだか本当か??と、そう思わせるような話でもあるが、

昭和15年生まれの母の修学旅行先が遊園地ってのも妙な気がした。

ウッカリ信じそうになったが、これは脳内メーカーの仕事だろう。

だってさ・・・ゾウよ。

それはないでしょう~。

 

そう思いながらも、あまりにY子さんの話が本当っぽかったので、

家に帰ってちょっと調べてみた。

すると別府に「ラクテンチ」と言う遊園地があったらしい。

以下Wikipediaよりお借りした文章

  • (昭和4年) – 「別府遊園」として開業。
  • (昭和10年)頃 – 「別府ケーブル遊園地」という名称で、運営会社は株式会社別府ケーブル遊園であった。

なんと昭和4年開業なら修学旅行で行けるではないか!!

じゃあゾウは??

さらに検索してみたら、驚きの事実を発見!!

 

yahoo掲示板の中にこんな事が・・・(掲示板よりお借りした文章)

「2008年の大分合同新聞記事です。
1950年、戦後間もないすさんだ世相を生きる子どもたちを
元気づけようと、タイからラクテンチに雄ゾウ「太郎」が
贈られ、あっという間に人気を集めた」

 

なんと・・・ゾウが居た!

 

どうやら本当にゾウに乗ったようだ。(と思われる)

Y子さんの話は作り物ではなかったのだ。

Y子さん、笑ってすまない。

 

Y子さんの話は嘘か誠か?

今後、真実を探る新たな楽しみが増えた。


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