2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

出来ないの?それともしたくないの?

認知症になってからのY子さん(母)。

ご飯を作ることが難しくなった。

献立を組み立てることが出来なくなり、

素材に対しての調理法が浮かばなくなった。

買い物に行っても何を買えばいいのか分からなくなり、

買い物に行く事もなくなってしまった。

で、今は私が毎日オカズを作って配達している。

 

でも朝はトーストを焼くし、(それとフルーツね)

夜はご飯をちゃんと炊く。

庭で父が栽培しているキュウリは浅漬けに出来るし、

貰ったタケノコもちゃんと煮ていた。

ほうれん草を持って行って「茹でてね」と言えば茹でるし、

魚を持って行って「お刺身にしてね。」と言えばお刺身になる。

要するに素材に対しての調理法を伝えれば、まだまだ出来るのだ。

 

だから時々素材のままで食品を持っていくようにしている。

お刺身用のイカなんて大喜びで下ごしらえに取り掛かるY子さん。

なのにね・・・・「炒めてね。」とか「焼いてね。」は嫌がるのよ。

何でだろ~??

 

先日豚キムチ炒めを作った。

豚肉とキムチを炒めて味付けをし、

もやしとニラ(下ごしらえ済)をビニール袋に入れて渡した。

「食べる直前に豚キムチに野菜を入れて炒めてね」とお願いした。

もやしは早く炒めてしまうと水分が出ちゃうし、

やっぱりシャキシャキが旨いと思うよね。

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なのにY子さんは難色を示した。

「え~もう炒めといていいよ。」と言う。

なので仕方なくニラともやしを投入して炒め直した。

 

別の日には開きアジを「焼いてね。」と渡していたが、

アジさんは冷凍室に入れられ使われることはなかった。

しばらく放置されていたので回収して我が家で頂いた。

味噌豚も焼かれることなく冷凍室に放り込まれた。

どうやら「焼く」「炒める」は無理なようだ。

 

でもね~

出来ないんじゃなくて、面倒だからしたくないように見えるんだよな。

焼いた後のフライパンとか魚焼きを洗うのが嫌なんじゃないのか?

どうもそんな気がする。

イカや魚をさばく方がよっぽど面倒だと思うけどな~

ご飯を炊いて、もらったオカズを温めなおして皿に盛り、

使った食器を洗うだけで十分家事をした気になるのかも?

もう面倒な事はしたくないんだろうな。

 

「出来立てが一番美味しいから♪」と口癖だったY子さん。

いつも出来立ての美味しいご飯を作ってくれた。

揚げたての天ぷら、焼き立ての魚。

炊き立てご飯に、野菜がシャキシャキの炒めもの。

今は遠い昔の話だ・・・。

 


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