2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

認知症が生んだ効果?

先日親戚に不幸があった。(伯父ね)

いつもはウォーキング以外ほとんど外出しないY子さんが、

2日間に渡って出かける事になった。

久しぶりの外出で疲れて不機嫌にならないだろうか?

思った事を遠慮なく言うようになっているY子さんだから、

思いもよらない事を喋ったりいないかな??

そして何よりY子さんが認知症になってる事を、

親戚の皆さまに知られるのも気が重かった。

心配性の私はそんな事をあれこれ心配していた。

 

元々Y子さんはご親戚の方々(小姑さま方)とはあまり仲がよろしくない。

今回も父はY子さんが嫌がるようなら連れて行かないと言っていたのだ。

今までは法事などもY子さんは不参加を決め込む事が多かった。

でもY子さんは「え?私も行くよ」と何事もなかったように参加した。

なので今回久しぶりに小姑さま方と顔を合わせる事になったのだ。

 

顔を合わせたご親戚の方々は、Y子さんの登場をとても喜んでくれた。

そしてY子さん自身も何事もなかったかのように、

にこやかな顔でお喋りをしていた。

一見Y子さんは認知症になっているようには見えない。

ただしばらくお喋りをすると、あれ?もしかして?・・・と、

そう相手に思わせるのではないかと思っている。

きっとご親戚の方々もそう感じたと思うけれど、

もちろんそんな事は皆さまおくびにも出さない。

 

父は多くを語らない男なので何も話さないが、

Y子さんが唯一懇意にしている叔母が、時々遊びに来ているので、

そちらからとっくに話は伝わっているのだろう。

皆さんY子さんに優しく接してくれていた。

 

私と父の心配をよそにY子さんは2日間を無事に終えた。

スポンサードリンク

 

翌日も疲れを見せることなく、ご機嫌だったY子さん。

ご不幸があったのに、元気で楽しそうだったとは不謹慎だが、

久しぶりに集まった親戚同士がゆっくり話をする機会になり、

色んなわだかまりが無くなった事は事実だ。

 

認知症になる前のY子さんなら、お通夜だけの参加で終わっていた。

小姑さま方とも表面上だけにこやかに挨拶を交わし、

帰りは悪態をついていたに違いない。

それだけ昔は苛められたって事なんだけどね・・・

そんな記憶が薄れて来たのはいい事だよね。

 

去年からY子さんが住んでいる家は父の実家だ。

その父の実家に引っ越しをするとY子さんが言い出した事自体、

まさに青天の霹靂の出来事だったのだ!

その時の話はこちら→思いがけない引っ越し騒動!

 

Y子さんは父との結婚を大反対されて、

駆け落ち同然で父と一緒になったと言う。

なので祖母ともずっと折り合いが悪かった。

ずっと嫌われ続けてきたY子さんは、

父の実家の前を通ることすら嫌がっていたのだ。

それがその実家に引っ越すと言い出したのだから、

家族が驚くのも無理はない。

Y子さんが認知症にならなければあり得ない事だった。

 

忘れて欲しくない事をどんどん忘れてしまう認知症。

最悪な病気だと思っていた。

でも忘れた方がイイことだって人生には沢山ある。

そんな事を忘れて穏やかになれるなら、

それはそれで悪い事ばかりじゃないかもね。


認知症 ブログランキングへ
にほんブログ村

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください