2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

私も懲りないな・・・その2

道の真ん中に座りこんでいた子猫を抱き上げてしまった私。

手を出した以上は、この子の命に責任を持たなくてはいけない。

もし責任が持てないなら、決して手を出してはいけない。

それが我が家の生き物に対するルールだ。

縁あって巡り合った子猫をY子さんの家に持って行くことにした私。

まずは家に帰り、出かけるところだった息子を捕まえ車に押し込んだ。

「私は運転、アンタは子猫をY子さんの家の庭に置く担当ね!」

そう息子に段取りを説明して実家に向かった。

痩せて汚れている子猫。

でも動物好きな息子は全く平気で抱きかかえる。

そして子猫は息子に抱かれて甘えている。

なんて人懐っこい猫なんだろう・・・

これなら上手くいくかもしれない♪

 

Y子さんの家の庭はぐるっと塀があるが、

背が高い息子は難なく子猫を庭に置くことに成功した。

すると子猫は息子を追いかけて、ひょいと塀の上に登ってしまった。

小さいわりに身軽だ・・・(汗)

隠れて様子を見ていると、そのまま塀の上でキョトンとしていた。

すると、いきなり父が庭に出て来た。

息子と私は慌てて車をスタートさせたが、幸い父にはバレなかったようだ。

子猫は塀から庭に降りて行った。

後は野となれ山となれ・・・・そんな心境だった。

 

その後、1時間もしないうちにY子さんから着信があった。

「あのね、家の庭に子猫が来て、椅子の上に寝てるんだけど、

痩せてるからご飯あげた方がいいかな?」そう弾んだ声が聞えた。

「うっしゃ~!」心でガッツポーズをしながらも平静を装って答える。

「う~ん野良猫に餌をあげると居つくかもよ?」

「でも気になるなら餌をもって来るからそれをあげたら?」と。

私は大急ぎで子猫用のミルクとフードを買って実家に向かった。

 

実家に着くと子猫はすぐに私にすり寄ってきた。(笑)

「人懐っこい子だね~」と言いながらY子さんにフードを渡す。

ここはY子さんの手で餌をあげる事が重要なのよ。

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Y子さんと父は嬉しそうに子猫に餌をあげた。

「塀の上に猫が居たから、おいで!って手招きしたらホントに来た!」

父はちょっと興奮気味にそう言っている。(笑)

「私が庭に出るとすり寄って来るのよ~♪」

Y子さんも嬉しそうだ。

「へ~そうなんだ。」そう平静を装って相槌を打つ私は、

実は心の中でサンバを踊っていた。(笑)

計画通りじゃ~ん♪♪

 

モリモリご飯を食べた子猫は安心したように、また横になった。

よく見ると鼻も目も汚れており、触ると思いのほか体温が高い。

我が家にも猫がいるが、比較にならないほど熱く感じる。

そう父に伝えると「とりあえず病院に連れて行こう!」と言う話になった。

父はY子さんの喜ぶ様子を見て、飼ってもいいかな?と考えたようだ。

Y子さんも素直に病院行きに賛成したので、早速予約を入れた。

 

子猫は「猫風邪」と診断され、抗生剤の注射をしてもらった。

そしてノミダニの駆除と、検便をしてもらいひと安心。

あちこち怪我の跡があるのが痛々しい。

とても小さいので生後2~3か月だと思っていたら、

なんともう8ヶ月ほどだろうとの事。(女の子だったよ)

野良生活が長かったらしくやせ細っており、白い手足は茶色になっていた。

道路の真ん中に座り込んでいたのは熱のせいだったのかもね。

 

両親は可愛いね♪と世話をしていたが、まだ家に入れるつもりはないようで、

その日は軒下(屋根が拾いのよ)に大きなプラケースを置き、

その中に古い毛布を敷き子猫のベッドを作った。

Y子さんは率先して子猫のベッド作成に取り組んでいた。

子猫はすぐにそこに潜り込み安心したように眠った。

 

よ~し!!よし!

計画は思った以上に順調に進んだぞ。

  またまた つづく。


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