2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

失敗しちゃったよ!

いつものように実家に行き、冷蔵庫におかずを入れようとしたら、

「小あじの南蛮漬け」と書かれたシールが貼られたタッパーがあった。

昨日、姉が遊びに来たようだ。

「姉ちゃん元気だった??○○君(甥っ子)も一緒に来たの?」

つい何気なくY子さんにそう聞いてしまった・・・

それまでニコニコしていたY子さんの表情が一瞬固まった。

しまった!!と思ったがもう遅い。(汗)

Y子さんは昨日の事を覚えていなかったのだ。

 

姉が来たことは覚えていたが、甥っ子が来たのかどうかの記憶がないのだ。

最近Y子さんの記憶力の調子が良かったので、つい注意を怠ってしまった。

いつもならば、記憶があるかどうかを確認しながら前日の事を聞くのに・・・

案の定、Y子さんは「○○君、来たっけ??どうだったか覚えてないわ・・」

「最近よく忘れるのよね・・昨日の事も覚えてないなんて、ボケたのかも。」

そう暗い顔で悩み始めた。

 

甥っ子が来たか来てないか・・・

その白か黒かの答えに対しては私もフォローのしようがない。

「覚えてないなら来てないんじゃないの??」とか

「大人しい子だから影が薄いもんね。」とか、

そんなフォローはやっぱりヘンだしな。(汗)

やっとやっと「物忘れは皆あるよ~」とは言ってみたが、

「昨日○○君が来たかどうかも分からないなんて普通ないよ!」と、

そう言いながら落ち込んでしまった。

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あああ~やっちまった。

 

自分の記憶力が無くなっていることを、誰よりも怖がっている子さん。

その恐怖が強いストレスになる。

「人と話さずに家にジッとしてるからボケてきた。」そうY子さんは言う。

もちろん人とコミュニケーションを取ることは大事だと思う。

でも家から出たくない、サークルなどにも参加したくないY子さんが、

人と話す機会は限られてしまう。

どこに誘っても嫌がる限りそんな機会はないのだ。

 

それより「人と話さないからボケる」と思い込んでいる事が、

ますますY子さんのストレスになると思うんだけどな・・・

でも何度そう言ってみてもY子さんには通じない。

一度、頭(感情)にインプットされたものは書き換えできないのだ。

 

なんとかその話題を回避するために、来月の富山旅行の話にすり替えた。

Y子さんはすぐにその話に乗ってきて、ニコニコ話をはじめた。

とりあえず一安心。

このまま甥っ子の話は忘れてくれるといけど・・・

都合のイイことは覚えていて欲しくて、

都合の悪い事は忘れてくれだなんて、私も自分勝手だな~

そう心の中で苦笑しながら、Y子さんと旅行の話をした。


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