2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

Y子さんの好きなもの。

普段あまり間食などしないY子さん。

甘いものが大好きで、毎日嬉しそうにオヤツを食べる父とは対照的だ。

そんなY子さんにも大好きなお菓子がある。

それはゼリーだ。

しかも冷蔵庫にいれて食べるゼラチンで作ったモノより、

常温で保管できる一口大のゼリーが好きなのだ。(硬めのヤツね)

先日、自然食のお店でY子さんが好きそうなフルーツゼリーを見つけた。

コロンと小さな三角で、リンゴや桃、マスカットなど色んな味が入っている。

Y子さんが喜びそうだな~と思い購入してみた。

早速Y子さんの家に持って行くと、嬉しそうにお仏壇の前に置きに行った。

そしてお茶を入れると、そそくさとお仏壇の前からゼリーを持って来た。

ご先祖さまもビックリの早さだ。(笑)

そして袋を開け、私にも食べるよう勧めてくれた。

1個食べたらとても美味しかったらしい。

「あら!これは美味しいね~」と言いながら手が伸びる。

「アンタもどう?」とまた勧めてくれたので、私ももうひとつ頂いた。

が、それ以降「もうひとつどう?」とは聞かなくなった。(笑)

そしてなんとな~く袋を私から遠ざけるような素振りを見せ始めた。

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その時、いつも遊びに来てくれる叔母が「こんにちは~」と訪ねて来た。

Y子さんはニコニコしながら叔母を迎え入れ、

ニコニコしながらお茶を準備する。

そしてニコニコしながら、そぉっとテーブルに出ていたゼリーを袋に戻し、

小脇に隠すようにしながら、お茶の間からキッチンのほうに持ち去った。

気に入ったゼリーを叔母に出したくなかったようだ。

子どもじゃ・・・・まるで子どもじゃ・・・(大笑)

その様子を見ながら、私は可笑しくて笑いを堪えるのに苦労した。

以前のY子さんなら美味しいものほど人に勧めていただろう。

でも今は好きなものほど隠しちゃうんだな。(笑)

なんだか可愛いぞ。

翌日、Y子さんの家に行くとゼリーはすっかり無くなっていた。

父は出かけていたので、間違いなく1人で全部食べてしまったのだ。

小さいゼリーだったが、数はそれなりに入っていたんだけどね。

よっぽど気に入ったんだな。

Y子さんの喜ぶモノを見つけたぞ。

これから時々差し入れして喜ばせてあげよう。

そして私もY子さんが人に取られないようせっせと食べる姿を、

コッソリ楽しませて頂く事にしよう。(悪趣味かしらん??)

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