2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

千羽鶴。

このところ毎日ご機嫌なY子さん。

ニコニコしながら私を話し相手に午前中を過ごしている。

認知症の症状もとくに進んでいる感じは受けず(慣れなのか?)、

午後からは相変わらず庭の雑草を抜いたり、新聞広告でゴミ箱を作ったりと、

変わり映えのない毎日を送っているようだ。

毎日毎日同じ話を繰り返し聞く私のストレスは溜まるけどね。

そんな中、父がある提案を私に持ちかけてきた。

「広告のゴミ箱作りを止めさせたい」そう言うのだ。

その代り折り紙で千羽鶴を折らせてはどうかと・・・

実は父は鼻がとても敏感なので広告のインクの匂いが気になるらしい。

そんなアナタ・・・インクの匂いぐらい我慢せ~よ。

そう心では悪態をつきつつ、黙って父の話をきいてみた。

父は「毎日インクを触るのも良くないんじゃないか?」とも言う。

インクの成分がなんちゃらかんちゃら・・・と話を続ける。

まぁ、正直毎日山のように出来るゴミ箱には辟易しているのは確かだ。

どんどん貯まるので置き場所も取るし、広告集めにも骨を折る。

ゴミ箱を置かせて頂いている道の駅へもそこそこ距離があり、

週に1回のペースでお願いしに行くのも大変だ。

鶴なら増えてもそう邪魔にはならず、学校関係への需要もある。

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じゃあ試にY子さんに鶴を折らせてみましょう!

早速父が折り紙を購入してきた。

「鶴を折って欲しいと頼まれたから手伝って!」とお願いして、

一緒に鶴を折り始めた。

Y子さんは時々、キレイな包装紙で鶴を折るので作るのは上手だ。

と思っていた。

ところが鶴を折り出したY子さん、すっかり折り方を忘れていたのだ。

「あら?どうだったっけ?」

「お母さんいつも折ってるのに忘れたみたい」

そう焦りながら折り紙をぐちゃぐちゃにしてしまった。

「ほらこうやるんだよ」と教えてもよく分からないらしく、

そのうちイライラし始めた。

「こんなのは後からゆっくり1人でする!」と、放りだしてしまった。

折り方を忘れてしまった事にショックを受けたY子さん。

すっかり機嫌が悪くなってしまった。

あ~あ・・・・

さて、折り鶴計画はどうなりますやら。

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