2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

ほど良い感じ?

お盆休み中の話。

おバカな息子が髪を紫色に染めて帰ってきた。(苦笑)

彼はオシャレ?が大好きで、髪型も色もちょこちょこ変える男だ。

オシャレに全く興味がなく色気の欠片もない娘とは正反対。

なんでこの子たちは反対じゃなかったんだ?と残念に思う時が多々ある。

ま、残念がっても仕方ないので諦めるしかないのだが・・・・(笑)

そんな息子がお盆休み中に2回、Y子さんのところに顔を出した。

最初、紫色の頭を見たY子さんは大喜び。

いい色だとか、似合うとか言いながらケラケラ笑っていた。

そして数日後、また息子が顔を出した時もY子さんは初日と同じ反応をした。

もちろん数日前に息子に会った事を忘れてしまっているのだ。

日々Y子さんに付き合っている私にとっては当たり前の反応。

でも久々に顔を出した息子にとっては、慣れない反応だったらしく、

つい「この前も見たじゃん!!」と口に出してしまった。

それに敏感に反応したY子さん。

「そうだった?私最近物忘れが多くて、すぐに何でも忘れるのよ・・」と、

深刻な顔でオロオロし出してしまった。

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2~3年前のY子さんなら、忘れてしまう自分にショックを受けて悩んだはず。

でも今は少し違う話を振ると、すぐにショックを受けていた事を忘れてしまう。

だから深刻な顔もすぐに消えて、ニコニコ顔に戻るのだ。

短期記憶の衰えも悪い事ばかりではない。(笑)

帰りの車の中で「Y子ちゃん俺が前に来た事忘れてたね。」と息子が言った。

(ウチの子どもは昔から「おばあちゃん」ではなく「Y子ちゃん」と呼ぶ。)

「そうそう。でもニコニコ元気やろ?」と言うと、

「うん、前より元気で明るくなったと思う。今の方がいいよね。」と言ってくれた。

たまに会う人がそう言ってくれると正直ホッとする。

忘れる自分を悩む事を、すぐ忘れてしまうY子さん。(ややこしいね)

この状態を我が家では「ほど良い小ボケ」と呼んでいる。(笑)

この小ボケ状態をいかに長く維持するか・・・・

これが家族の課題だ。

来年も再来年も「小ボケ」のまま元気に過ごして欲しいものだ。

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