お盆休み中の話。
おバカな息子が髪を紫色に染めて帰ってきた。(苦笑)
彼はオシャレ?が大好きで、髪型も色もちょこちょこ変える男だ。
オシャレに全く興味がなく色気の欠片もない娘とは正反対。
なんでこの子たちは反対じゃなかったんだ?と残念に思う時が多々ある。
ま、残念がっても仕方ないので諦めるしかないのだが・・・・(笑)
そんな息子がお盆休み中に2回、Y子さんのところに顔を出した。
最初、紫色の頭を見たY子さんは大喜び。
いい色だとか、似合うとか言いながらケラケラ笑っていた。
そして数日後、また息子が顔を出した時もY子さんは初日と同じ反応をした。
もちろん数日前に息子に会った事を忘れてしまっているのだ。
日々Y子さんに付き合っている私にとっては当たり前の反応。
でも久々に顔を出した息子にとっては、慣れない反応だったらしく、
つい「この前も見たじゃん!!」と口に出してしまった。
それに敏感に反応したY子さん。
「そうだった?私最近物忘れが多くて、すぐに何でも忘れるのよ・・」と、
深刻な顔でオロオロし出してしまった。
2~3年前のY子さんなら、忘れてしまう自分にショックを受けて悩んだはず。
でも今は少し違う話を振ると、すぐにショックを受けていた事を忘れてしまう。
だから深刻な顔もすぐに消えて、ニコニコ顔に戻るのだ。
短期記憶の衰えも悪い事ばかりではない。(笑)
帰りの車の中で「Y子ちゃん俺が前に来た事忘れてたね。」と息子が言った。
(ウチの子どもは昔から「おばあちゃん」ではなく「Y子ちゃん」と呼ぶ。)
「そうそう。でもニコニコ元気やろ?」と言うと、
「うん、前より元気で明るくなったと思う。今の方がいいよね。」と言ってくれた。
たまに会う人がそう言ってくれると正直ホッとする。
忘れる自分を悩む事を、すぐ忘れてしまうY子さん。(ややこしいね)
この状態を我が家では「ほど良い小ボケ」と呼んでいる。(笑)
この小ボケ状態をいかに長く維持するか・・・・
これが家族の課題だ。
来年も再来年も「小ボケ」のまま元気に過ごして欲しいものだ。