昨日の予告通りY子さんの部屋から洋服を引っ張り出しに、
今日は気合を入れて実家に向かった。
いつものように家に入ると、週末の法事の準備の為、
父とY子さんはせっせと座布団を干していた。
仲良く共同作業をしているならそう機嫌は悪くないようだ。
冷蔵庫にオカズを詰め込み、早速Y子さんに声をかけた。
「Y子さん、法事の時の洋服を一緒に選ぼ~!」
Y子さんは「別に何を着てもいいじゃない。」と乗り気ではない。
「せっかくだからオシャレしようよ~」と言いながらY子さんの部屋に侵入した。
相変わらず薄暗い部屋だこと・・・(汗)
厚めのレースカーテンを閉め切って、なかなか風を通さない。
「洋服の色が褪せる。」そんな理由で部屋に差し込む光を極端に嫌う。
「これ着るから選ばなくてもいい。」とY子さんが出して来た洋服は、
思った通り真夏に着る服だ。(今年の夏にヘビロテしたやつね)
「もう秋だから秋らしい格好にしようね。」
「まだ暑いからこれでいいのに・・」とむくれるY子さんをやんわりなだめ、
秋ものの洋服を探すためにタンスを開けた。
でも部屋が暗くてタンスの中がよく分からない。
電気をつけようと思ったら、なんと部屋の照明がないのだ。
引っ越した時に主人が付けた大きい照明の代わりに、
部屋の隅っこに小さい小さい照明がぶら下がっている。
しかもその照明にはぐるっと新聞が巻かれている。(汗)
「電気の光で洋服の色が褪せるから。」そうY子さんは言う。
認知症になって以降、やたらと洋服の色が褪せる心配ばかりする。
マジで病的・・・・(そうか病気だもんね)
カーテンを開けて、役立たずな照明をつけても薄暗い部屋。
そこでなんとかタンスや押し入れの中から洋服を探し出した。
私があちこち開けて洋服を引っ張り出すのを、
嫌な顔で見ていたY子さんだったが、意外にも文句は言わなかった。
おかげでなんとか秋のお出かけに合う服を見つけることができた。
あとは当日の朝に早めに実家に行って最終チェックだ。
薄暗くて山のように洋服が詰まったY子さんの部屋を見て、
改めてなんとかしなきゃな・・・と思った私。
は~なんとか・・・なるのか?