前回に引き続き息子の「学習障害」の話。
漢字をなかなか覚えることが出来ない息子が「学習障害」かも??そう思い始めた私。
息子の様子を観察しながら、学習障害についてあれこれ調べ始めた。
調べれば調べるほど当てはまる事が出てくるが、息子の状態は比較的軽度だ。
その軽度な状態が検査に行くことを躊躇わせた。
やっぱり違うかもしれない・・・頑張れば出来るようになるかもしれない!そう思うのだ。
そして5年生の冬にちょっとしたテストをしてみた。
学期末の漢字テストで80点以上取れば、息子が欲しがっていたペットを飼ってあげると。
そんな約束をした。こんな時の息子の集中力は凄い!
2か月間毎日のように苦手な漢字の練習を続けた。
そして学期末、彼は100点満点の漢字テストで10点しか取ることが出来なかった。
やっぱり息子は「学習障害」だ・・・そう確信した。
でも息子を病院に連れて行く事にはやはり躊躇いがあった。
学習障害について調べてみて、治るものではないと言う事が分かったからだ。
しかも息子は読む事と書くことがかなり劣るが、全く出来ないわけではない。
そしてその他の部分は全く問題がない、いわゆるグレーゾーンに属する状態だからだ。
そんな診断を頂いても学校に対して何も打つ手がない。
そんな迷いを抱えたまま、とりあえず担任の先生に相談してみることにした。
先生は「やる気がないから覚えないんじゃないですか?ちゃんとやれば出来ると思います」と、
そんな事を言われた。
出来ない事を棚に上げて、都合のいい事を言っているように聞こえたのだろう。
なんだか冷たい対応をされてしまった。
そして「学習障害」についてもほとんどご存じないようだった。
なんだかとてもガッカリした。
小学校は5年、6年が持ち上がりなので、来年の担任も同じ先生が受け持ちになる。
これでは全く当てに出来ない。
もう自分でなんとか考えるしかない・・・・そう決めた。
とりあえず息子についてトコトン観察することにした。
読む方に関しては、どうやら自分が読んでいる所が分からなくなるらしい。
だから同じ行を読んだり、1行飛ばしたりする。
しかも読んでいる内容はすぐに頭に入らないらしく、意味を把握するためには3回ほど読む必要があった。
でも私が読んであげると、すぐに理解する。
目で見ながらは頭に入らないが、耳から入ったものは大丈夫なのだ。
書く方に関しては、覚え方を試行錯誤してみた。
何回も書いたり、漢字を形の特徴で覚えさせたり、
夕方に練習したものを夜に更に復習させたり・・・いろいろ試してみた。
でもどれもなかなか上手くは行かなかった。
そして大きな不安を抱えたまま、息子は中学生になった・・・・
そしてそこでは「英語」と言う大きな壁が息子の前に立ちはだかっていた。