2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

タッパーとY子さん

Y子さんの家の夕飯。

いつも私がオカズをタッパーに入れて届けている。

それを温めながら自分好みの味付けにして(ウチは薄味で物足りないらしい)食卓に出すのがY子さんのお仕事だ。

そのオカズを入れるタッパー。

Y子さんが当日食卓に出さなかった時の事を考え、なるべく鮮度を保てるよう真空になるものを使用している。

でもこのタッパー、真空にするための小さな部品や蓋にグルっとハマっているゴムなどがあり、洗うのが結構面倒なシロモノである。

しか~し、その面倒なシロモノが実はY子さんの状態を表す大事なバロメーターになっているのだ。

 

私は毎回、帰ってきたタッパーの洗い具合を細かくチェックしている。

以前Y子さんの調子が悪かった時は、隅っこの汚れが落ちていなかったり、ゴムの部分に小さなカスが挟まっていたり、きちんと洗えていない事が多かった。

最近は時々隅っこの汚れが気になる事はあるが、比較的キレイに洗われて返ってくる。上出来だ!(笑)

ただ、時々小さい部品が返却されず、探しても見つからず悲しい思いをするときはある。(真空タッパーってけっこうお高いのよ)

 

それからタッパーの大事な役割がもうひとつ。

Y子さん宅にオカズの差し入れをするのは私だけではない。

姉や近くに住む叔母が時々作ったオカズを差し入れてくれている。

そのタッパーをキチンと持ち主の所に返すのもY子さんの大事なお仕事だ。

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勝手口の所にそれぞれの家の名前が書いてあるフックがあり、そこにタッパーを入れた袋をぶら下げておくシステムになっている。

でもこれがなかなか上手くいかない。

けっこうな確率で見知らぬタッパーが我が家の袋の中に入っているのだ。

「これウチのじゃないよ!」と言うと「あらそう?じゃ姉ちゃんかな?後で入れとくよ~」と言う。

そういう場合、やっぱり翌日にはウチの袋の中に突っ込んである。

間違った時点で「姉ちゃんの袋に入れてね~」と一緒に確認しないとダメなようだ。

もちろん毎回毎回間違える訳ではないので、Y子さんもそれなりに思い出しながら、考えながら袋に入れているんだろう。

小さい事だがきっとこれだって脳の運動になると思う。

 

たかがタッパー。

されどタッパー。(笑)

毎回いい仕事をしてくれる私の相棒だ。

 

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