2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

私も懲りないな・・・その3

拾った子猫をY子さんの家に居つかせるのに成功した私。

翌朝、すぐにY子さんの家に子猫の安否確認をした。

「ちゃんと庭に居るよ!今朝もご飯をいっぱい食べたよ。」

電話に出たY子さんはそう嬉しそうな声をあげた。

「もう何年も家に住んでるみたいに、堂々と居座ってるよ!」

そう言って笑っている。

これは今度こそ上手くいきそうだぞ!

実はこの日、夜から台風が通る予報になっていた。

それまでになんとか子猫を家に入れてもらわないとね。

台風がいいチャンスだと思い、娘と一緒に実家に向かった。

 

「今夜は台風だから猫ちゃんは家に入れてあげよう!」

汚れていた子猫をキレイにして、家に入れられるよう準備をした。

お縁にベッドもトイレもしっかり用意し、子猫を家に入れた。

するとその辺りからY子さんの機嫌が急に悪くなって来た。

「家に入れたら飼わないといけなくなる!生き物は飼わないよ!」

またそう繰り返し言うようになった。

「台風の間だけ家に入れて、それ以降は夜だけ家に入れたら?」

「予防接種と避妊手術さえちゃんとすれば、外で自由にさせていいよ。」

そう言ってはみたが、ちっとも納得できないようだ。

「外に出すと近所でイタズラするからダメ。」そう言う。

餌をあげてる時はあんなに喜んでいたのに・・・・

 

とりあえず台風が通過するまでは、家に置くことだけはOKしてくれたので、

そのまま一晩様子をみることにした。

家に入った子猫は楽しそうに部屋をウロウロし、父と遊んでいたが、

Y子さんは子猫の相手をすることもなく、違う部屋に引っ込んでしまった。

う~ん・・・・またこのパターンなのか?(汗)

とにかくフレンドリーな子猫に後を託すしかない。

上手くいきますように・・・・そう祈るような気持ちで自宅に帰った。

台風はほとんど風が吹くこともなく過ぎ去った翌日。

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ドキドキしながらY子さんの家に向かった。

「おはよ~子猫ちゃんはどう??」そう言いながら家に入ると、

お縁をすだれで仕切った、狭い範囲にポツンと子猫は座っていた。

「もう生き物は飼わないから、どこかに持って行って!」

「公園なら餌を配りに来る人がいるから、公園に置いて来たら?」と、

そんな事を平気な顔で言うY子さん。

昔のY子さんなら絶対にそんな事は言わなかったのにな~

 

父も浮かない顔をしていた。

どうやら子猫がオシッコを失敗したらしい。

よりによってY子さんのお布団の上にしてしまったと・・・

神経質な父はそんな事が一番苦手なのだ。

父とY子さんの顔を見たら、私の計画が失敗した事がよく分かった。

あ~あ・・・やっぱりダメだったか。

猫好きなY子さんの為に巡り合った子猫だと思ったんだけどな。

 

Y子さんが不機嫌にならないうちに、子猫を自宅に連れて帰った。

子猫ちゃん、振り回しちゃってごめんね。

今日からここがアナタのお家だよ。

でもね・・・我が家には犬やら猫やら他の動物が3匹もいる。

その子たちと仲良くなれるまで、時間がかかるだろうな・・

子猫が穏やかに暮らせるのは、まだまだ先の事になりそうだね。

 

今度こそは・・・

そう思った私もホント懲りないオンナだな。

認知症で頑固に磨きがかかったY子さんが、生き物を飼うわけがない。

今度こそは・・・・ホント学習したぞ。(笑)

 

 


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