2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

Y子さんの変化。

今回、久しぶりにY子さんと旅行に行き気が付いた事がある。

2年前に旅行に行った時と比べると、随分精神状態が良かったのだ。

もちろん物忘れは多いし、短期記憶の低下は進んでいるが、

イライラしたり、不機嫌になることがほとんど無かった。

その要因のひとつが荷物に対するストレスが無くなった事だと思う。

 

以前の旅行では荷物をひっくり返し、何を着るのか?どれが新しい服なのか?

1日に何回も悩んでいたY子さん。

今回は「バッグの数を減らしたいから」と言う理由をつけて、

荷物の管理はすべて私がした。

翌日の洋服にも着替えの下着にも全く悩む必要はないY子さん。

バッグを触る必要も無かったので、余計なストレスが無かったのだろう。

ただ楽しくお喋りさえしていれば良かったからご機嫌だった。

 

ところが3日目に用意したハイネックのセーターを着たY子さんが、

「なんだか首が苦しい・・」と言い出した。

しばらくそのまま様子を見ていたが、どうやら気になって仕方ないらしい。

話にも集中できないようで、ソワソワしていた。

姉や妹は「大丈夫よ!それ似合うよ!」となだめていたが、

私は前日に着ていた洋服をスーツケースから取り出し着替えさせた。

するとY子さんはスッキリした顔で、機嫌よくお喋りを始めた。

何かひとつ気になることがあると、いつまでも気持ちを切り替えられないY子さん。

でもそれを取り除くとこでストレスが無くなり、機嫌が良くなるのだ。

ストレスをかけないよう少し気を付けるだけで、症状はすこし軽減するらしい。

 

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旅行のスケジュールもY子さんに合わせた。

せっかく行ったんだから、あちこち観光したいとは思うのだが、

ここはグッとY子さんに合わせることにした。

Y子さんにばっかり気を遣って、つまらないように思えるが、

Y子さんの機嫌が良ければこちらもイライラせずに済むのだ。

上げ膳据え膳なだけで十分リフレッシュだと思えばいい。(笑)

 

こんな風にY子さんにとって居心地のいい旅行にしたせいなのか?

今回のY子さんは軽やかな動きをみせた。

以前はトイレにも1人で行けず、付き添わなければ心配だったが、

今回は空港やお土産屋さんで「トイレ行って来るね!」と、

自分でサッサとトイレを見つけて歩いて行った。

お土産屋さんでも自由に動き回り、前回の旅行の時のように、

私の後ろにピッタリ張り付き、何処にも行けないような事は無かった。

 

同じ話を何回も繰り返すのと、物忘れをするのは仕方ないが、

それ以外の部分では認知症だと思えないくらいだった。

きっとお逢いした知人も、Y子さんが認知症とは思わなかったのでは??

それくらい今回のY子さんの状態は良かったと思う。

久しぶりに訪れた場所で、色んな刺激を受けた事も良かったんだろう。

3日間でY子さんの脳はきっとグルグルかき回されたよね。(笑)

 

2年前とは明らかに違ったY子さん。

認知症の症状は「3歩進んで2歩下がる」状態だな。・・きっと。

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