Y子さんの日常。
午後のY子さん。
ごみ箱作りと塗り絵の他に自分で率先してやっている事がある。
それは新聞の一部を抜粋して、紙に書き写す事だ。
いつから始めたのかは定かではないが、気が付いたら毎日せっせと書き写すようになっていた。
きっと認知症の症状が出始めた頃、何でも忘れてしまう自分自身が不安で、なんとかしようと考えて始めたんだろう。
昔から達筆で漢字もよく知っていたY子さんだが、最近はあまり上手に文字を書けなくなっている。
例えば慶弔関係の封筒の表書き。
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私も以前はいつもY子さんにお願いして書いてもらっていたけれど、去年あたりから字が思い出せなくなり、書く字もひょろひょろになってしまったので、もう書いてもらうのは止めるている。
そんなところを見つけると、「あ~やっぱり症状は進んでいるな・・」と感じてしまう。
それでも新聞の書き写しは頑張って続けている。
ずいぶん時間がかかるようになってしまったけど、「書こう!」と言う気持ちは全然衰えていない。
そんな気持ちがきっと大事なんだろうね。
Y子さんは認知症になっても前向きな根性のある女だ。
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