またまた学習障害の話。
順調に中学校生活を送る息子の先には、高校受験と言う高い壁が立ちはだかっている。
私は息子が中2になった頃から、高校受験に関していろいろ調べ始めた。
初めて読む文章を理解するのに相当な時間を要する息子は、受験に大きなハンデを抱えている。
国語や英語は最後まで問題を読み解くことはまず不可能。
得意な理科も化学式や天体の分野での点数は期待できず、社会も歴史はダメだろう。
いくら得意とは言え、数学だけでなんとかなるような問題ではない。
息子のふだんの成績は真ん中くらいだが、
それは読み慣れた教科書から出題される問題でのテスト結果であり、
人より頑張って勉強する副教科の点数のおかげだ。
だから初めて読む文章で出題される受験をして、なんとか合格できる高校をと考えると、
普通に選ぶ基準より2ランクは下げないと可能性は無いと思われた。
「学習障害」の診断をもらい、受験に優遇措置をもらう事ができないだろうか?
そう思い調べてもみたけれど、息子の症状は軽度な為それもハードルは高そうだった。
そんな時、思わぬ情報を耳にした。
たまたま足が速かった息子は、陸上の新人戦に出場し県大会まで進んだ。(長距離です)
そんな話を聞いた娘のピアノの先生が「高校から声がかかるかもね!」と仰ったのだ。
そのとき初めて推薦受験の事を知った。
しかも推薦受験は面接と作文だけでいいと言うのだ!!
スポーツで高校に行けるかもしれない!驚きだった。(都道府県や学校によって状況は違います)
私は大急ぎで推薦について調べてみた。
スポーツが強い私立高校は勿論、公立高校でも基準を満たせばスポーツによる推薦が可能だった。
基準は学校によって違いはあるが、
*規定の内申点を超えていること。
*そのスポーツで県大会出場以上の成績を収めること。
*中学校の校長先生からの推薦をもらえること。
*入学後はその部活を続けること。などなど・・・そんなところだ。
ただスポーツに関しては高校側からの打診が必要になる。
自分から手を挙げても、必ず推薦受験ができるわけではないと言うことも知った。
中2の秋 新人戦で県大会に出場できた息子には、もしかしたらチャンスがあるかもしれない。
少なくとも息子にとっては一般受験に比べ、高校に行ける可能性が高くなる。
しかも高校の選択肢はグンと広がるのだ。
私はこの時点でスポーツ推薦にかける事に決めた。
これなら息子だってやれるかもしれない。
ダメだった時はなんとか受験できそうな高校を受験するまでだ。
出来るかもしれない事はなんでもチャレンジしよう!そう決めた。
幸い息子には「苦手な国語や英語の成績を、他の出来ることで補おうね。」と、
いつも言い聞かせていたので、どの教科も内申点はそこそこある。
数学や理科、副教科は他の内申点を補うことができそうだ。
苦手な英語も国語でも、テストの点数が悪いにもかかわらず、
授業態度や提出物にいつも気を遣っていたので内申点は3を頂いていた。
これが2になると推薦は難しくなるようだ。
早めに細かい部分を気を付けていて本当に良かった。
こんな部分は後から取り戻せるものじゃない。
「出来ることで苦手な事を補ったらいい」そう教えて下さった先生に心から感謝した。
高校受験までの残り1年。
なんとしてでもスポーツ推薦で受験できるようにする。
誰に何を言われてもへっちゃらだ。
息子の将来のために私が出来る最後の仕事だ。
そう決意した。