2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

ちょっと笑ってしまったよ。

Y子さんが毎日のように新聞広告で作るゴミ箱。

今やすっかり熟練工のようになり、製作スピードも更にアップしている。

山のように作られたゴミ箱は、週に1回道の駅に置かせて貰いに行く。

1週間分のゴミ箱の量と言うと、大きいスーパーのビニール袋2つ分。

しかもミッチリと詰め込んだ状態だ。

その袋いっぱいのゴミ箱を道の駅のレジの方に預けるのだ。

 

Y子さんのゴミ箱は、会計後に荷物を詰める台の上に、

「ご自由にお持ち帰りください」と書かれたPOPとともに置かれている。

でも実は私はその光景を1度しか見たことがないのだ。

週に1度しか行かない間にアッと言う間にゴミ箱は無くなってしまうのだ。

なかなかの人気ぶりらしい。

Y子さんが一生懸命に作ったモノが、誰かの役に立つのは嬉しい。

 

先日、いつものようにレジの方にゴミ箱を預け、いつものように買い物をした。

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そして会計を済ませ荷詰めの台のところに行くと、もうゴミ箱が置かれていた。

この日は天気が悪く客さんが少なかったので、レジの方も手が空いていたようだ。

ふと見ると「ご自由にお持ち帰りください」のPOPが前と変わっていた。

「おじいちゃん、おばあちゃんの手作りです。」との文字が追加されていたのだ。

 

いつも山ほどゴミ箱を運び込むので、一人で作っていると思われていないらしい。(笑)

置かせて頂くようお願いした時に「おばあちゃんが作るので」と言ったのだが、

どうやらそのおばあちゃんがいつの間にか複数になったようだ。

そりゃね・・・1週間であれだけ折るなら複数だと思うよね。

ついついクスッと笑ってしまった。

訂正する必要も無いので、そのまま道の駅を後にした。

 

Y子さんの作るゴミ箱を使ってくれる誰かの為に、

これからもせっせと道の駅に配達しに行こう。

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