2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

やはり手強いY子さん。

毎年この時期になると、Y子さんのお出かけが増える。

父と一緒にちょっとした食事会に招かれるのだ。

食事会と言っても知人とのもので、そう堅苦しい席ではない。

もう何年も続けて参加しているので、毎年の習慣になっている。

外に出て会話をすること自体はとてもイイ事なのだが、

問題はその席に来ていく洋服選びだ。

部屋に入って洋服を触られるのが大嫌いなY子さん。

そのY子さんをなだめながらの洋服選びは至難の業だ。

 

明日が食事会だとカレンダーに書き込んであったので、

「旅行の洋服、あと1枚セーターを持って行きたいから選んでいい?」

そうさりげなく洋服選びをする方向に話を振ってみた。

あまり早く洋服を選ぶと、Y子さんがまたどこかに片づけてしまうので、

前日に選ぶのが一番いいだろうと目論んでいたのだ。

Y子さんはとくに嫌がる事もなく部屋に入れてくれた。

最近では私が洋服を触るのをあまり嫌がらなくなったようで助かる。

 

「どれがいいかな?」と言いながら食事会に良さそうな服を物色。

キレイな色のセーターやスカートなんかをチョイスしていたら、

「こんなの旅行には着ていかないよ!」と言い出した。

確かに旅行と食事会では選ぶ服は変わるもんな・・・(汗)

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「旅行の洋服を選ぶついでに、明日の食事会の洋服も選ぼうよ!」

あくまでもついでを装ってそう言ってみたが、

Y子さんは不機嫌そうな顔で「自分で選ぶからいい。」と言う。

 

いやいや!それはマズイだろう・・・自分でなんて何を選ぶか分からない。

「これでいい。」とY子さんが選ぶ服はどれも秋の薄手の服ばかり。

「ニットにしたら?」と出すと、「部屋の中は暑いからイヤだ!」と言う。

そして「いい服は汚すとイヤだから着て行かない」と言う。

おおお~い!じゃあ何着て行くんだよ??

Y子さんは洋服の山の中から、薄手の普段着ばかり掘り起こす。

そしてそれにダメ出しばかりする私に対してイラついてきたようだ。

これ以上モメると面倒だな・・・

 

結局妥協して選んだ服は黒のパンツとグレーの凄~く薄手のニット。

う~ん・・・・仕方ないな。

Y子さんは不機嫌そうに洋服をハンガーにかけていた。

最近はご機嫌が良かったので、ついつい簡単に考えていたが、

やはりY子さんの手強さは変わってなかったわ~(汗)

これから何回かあるお出かけ。

そのたびに洋服選びに苦戦しそうな予感・・・だ。


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