先日親戚に不幸があった。
実家の両親は勿論、私もお通夜に参列した。
後から葬儀場に来たY子さんを見ると、喪服の胸元には何も着けていなかった。
「Y子さん、真珠してくれば良かったのに・・」と言うと、
「あ~そうね、明日はしてこようかね。」と言っていた。
引っ越しをして以降、喪服を着る機会がなかったから気が付かなかったが、
そう言えば真珠のネックレスはどこに片づけたんだろう??
片付けが上手に出来なくなっているY子さんだが、自分の部屋の片づけを決して手伝わせない。
どんなに「手伝うよ!」と言っても、断固拒否だ。
おかげでY子さんの部屋は捨てられない洋服が山のようにあり、ゴチャゴチャになっている。
あの部屋から真珠のネックレスを探し出せるのか??不安だった。
翌朝、Y子さんから「黒のストッキングを買って来て♪」と電話があった。
実は前日もそんな連絡を貰い、3足ほど買ってY子さんに渡したばかりだった。
これには調子を合わせて知らん顔をする訳にもいかず、
「Y子さん、ストッキングは昨日買ったよ。」と言ってみた。
しばらく沈黙したあと、明るい声で「ああ~そうそう!そうだったね。」と思い出してくれた。
忘れていた事を思い出せばそれは「物忘れ」。
全く思い出せない場合は「認知症の症状」らしい。
ストッキングの件はどうやら「物忘れ」で済んだようだ。
その電話のついでに「真珠のネックレスあった?」と聞いてみた。
するとどこを探してもないと言う。
一緒に探そうか?と言うが「大丈夫!すぐ見つかる。」
「置いてる所は分かってるから」と何度も言う。
父にも聞いてみたが、どこを探しても見つからないと言う。
そのうちY子さんは「アンタの家にない??」と言い出した。
おいおいおい!家にはないだろう・・・(汗)
仕方がないので私の真珠を母に貸そうと思い、引き出しを開けた。
そこには幾つかのネックレスの箱が収められているのだが、念のためチェックしてみた。
そしたらね・・・・あったのよ。
Y子さんの真珠のネックレスが。(汗)
ん~何でだ?
ちっとも思い出せない。
私も認知症かいな?(汗)
急いで実家に持って行き、Y子さんに謝った。
昔からゆくゆくは家の娘にネックレスをあげると言っていたY子さん。
女の子の孫は娘だけなのでそうなるのは不自然じゃない。
きっと引っ越しの時にもう渡されていたんだろう。
でもね・・・ちっとも思い出せない私。
これってけっこうヤバいかも??
そのうち脳ドックにでも行かないといけないかもしれない。