時々、身内に認知症の患者さんが居る方と話をする機会がある。
そんな時、病状以外によく聞かれる事は、
「どこの病院に行ってる?」「薬は何を飲んでる?」だ。
でもね・・・Y子さんは薬も飲んでいなければ、病院にも行っていない。
正確には通院も薬も2年以上前に止めてしまったのだ。
その話はこちら→「認知症の薬…止めていいの?」
そう話すとちょっと驚かれる。
やはり認知症には通院と投薬は必要な事だと思われているからだろう。
私自身、Y子さんの物忘れが増え様子が怪しくなってきた頃に、
一刻も早く病院で診察を受け、薬を飲ませないといけないと思っていた。
そして数か月の投薬ののち、父が薬を止めさせると言った時は大反対した。
薬を止めると症状が一気に悪化すると、そう思い込んでいたからだ。
でも薬を止めてやがて2年になるが、Y子さんの症状はそう悪くない。
悪くないどころか、薬を飲んでいた頃に比べると格段にいいと感じる。
それはたまたまY子さんに薬が合わなかっただけなのかもしれない。
世の中には薬の効果を実感している方も沢山いるはずだ。
通院と投薬はやっぱり大事な事なんだろうと思う。
今は落ち着いているY子さんだが、いつ急に症状が悪くなるか分からない。
その時に「やっぱり薬を飲んでおけば良かった」と、そう思うかもしれない。
先の事は分からないが、今のトコは「薬を止めて良かった」と思っている。
投薬治療をしない代わりに、環境に気を配ったり、
ストレスを溜めさせないよう気を遣っている。
イイと言われている事も積極的に取り入れるようにしている。
プラズマローゲンのサプリは飲んでいるけれど、
「2週間飲んだら2週間休む」と言うサイクルで飲ませている。
どんなに効果があるものでも、毎日続けると効果が薄れるから・・・
そう言ってそのサイクルを決めたのは父だ。(笑)
プラズマローゲンの話はこちら→「認知症に朗報?」
病院に行かない分だけ、家族がそれぞれに出来る事をしているのだ。
そんな状態でY子さんを見続けて来て思うことがある。
安心感とストレスが少ない事が、一番脳にいいんじゃないだろうか?
心が穏やかだと症状はとても安定するように感じる。
だからなるべくY子さんが心穏やかに過ごせるようにしたいと思う。
でもそれは口で言うほど簡単な事ではない。
Y子さんに付き合っているとイライラすることはいっぱいある。
ついついキツく当たってしまう事だってしょっちゅうだ。
でも、そんな気持ちだけはいつも持つように心がけている。
今の努力は後々自分の為になる。
Y子さんの症状が緩やかに進んでくれれば、自分がラクだもんね。(笑)
未来のY子さんと自分自身の為に、今 自分に出来ることをしようと思う。