初期の認知症であるY子さん(母)。
やはり短期記憶の衰えは徐々に進行している。
さっき話したことをまた話すなんて事は日常茶飯事で、
毎日同じような会話を繰り返している。(笑)
前日の出来事はわりと忘れている事が多いY子さんだが、
もう忘れただろうと思った事が記憶に残っていたり、
2~3日後には思い出したりするから脳のメカニズムは本当に不思議だ。
不思議と言えば、Y子さんの記憶に最も残りにくいように思う事がある。
それは姉が訪ねて来たり、電話をして話をした記憶だ。
最近の姉は仕事が忙しいようで、ほとんど実家を訪ねてくることがない。
父が留守にする時も今までなら少しでも顔を出そうとしてくれていたが、
春から新しい職場に移ったせいもあり、ほとんど時間が取れないようだ。
まあ、彼女は無理をしない主義なので忙しければ足が遠のくのは無理もない。(笑)
そのせいもあってかY子さんの記憶の中には、
「お姉ちゃんはちっとも来ない!」と言う思い込みが刷り込まれてしまっているらしい。
「お姉ちゃんは時々来る?」と聞くと。
「ちっとも来ないよ~!忙しいみたいね。」と即答する。
でも父に聞いてみると「昨日来たよ。」なんて事もしょっちゅうだ。
こんな話は気の毒で姉には出来ない・・・・
誰が来ても覚えていないのかと言えばそうでもない。
今日も前日叔母が遊びに来ていた事をちゃんと覚えていた。
週末には主人が実家の水道管の交換に行ったが、
翌日は私の顔をみるなり「昨日は旦那くんにお世話掛けました♪」と言った。
だから全て忘れてしまう訳ではないのだ。
でも姉や姉旦那さんがが来た事はキレイに消えている。
2~3日たってもやはり記憶に残ってはいないのだ。
なんでだ???何がどう違うんだ??
不思議でならない。
今日も「お姉ちゃんは忙しいみたいね~」
「ちっとも会ってないわ。」と言っていた。
月曜日の夜に立ち寄ってるのにね。(父がそう言っていた)
姉さん、せっかく来たのにね・・・・お気の毒。
一体何をどうしたらY子さんの記憶に残るんだろう?
あれこれ試して、ぜひともそのメカニズムを解明したいものだと思っている。