2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

覚えている事、覚えられない事。違いは何?

初期の認知症であるY子さん(母)。

症状はごく軽い部類に入るとは思うが、やはりそれなりに困ることはある。

料理が作れなくなったし、片付けもできなくなった。(これは元から苦手)、

こだわりも強いし、精神的な波もある。

それでも日常生活はちゃんと送れており、まだまだ元気いっぱいだ。

そんなY子さん、やはり物忘れはそれなりに多い。

日によっても症状の出かたは違うが、直近の出来事を忘れてしまう確率は高い。

しかも電話で話した事は何故かほとんど覚えていない。

前日の夜に妹と電話で話していても、翌朝にはきれいサッパリ忘れてしまっている。

妹から聞いた内容をなにげなく振ってはみるが、電話があった事すら全く思い出さない。

どうやら耳だけで聞いた事は忘れやすいようだ。

直接会って話をしても会ったことすら覚えていない事もあるが、電話に比べると比較的マシだ。

やはり視覚と聴覚両方の刺激が脳に記憶として残りやすいのだろうか?

私は毎日のように実家に行くので、必ず前日に話題になった事をなにげなく振るようにしている。

すると大体30~50%の確立で覚えているようだ。

前日の話を覚えていなくても、再度その話をすると意外にそのまた翌日は記憶に残ることも多い。

どうやら反復練習する事も大事らしい。(←自分調べ)

最近のY子さんは覚えていなくても、覚えているような顔をして合わせて来るようになったが、

日々Y子さんの観察をしている私の目はごまかせない。

覚えていない時のY子さんは、目が少し泳ぐのだ(笑)

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認知症の人は忘れてしまうのではなく、記憶に残らないんだと言う。

要するに初めから何も無かった事と同じなのだ。

でも記憶は残らなくても感情は残るらしい。

とくに嫌だった記憶は残りやすいようだ。

確かに嬉しいとか、楽しい感情との記憶セットはイマイチ定着していない。

例えば前に行った石垣島旅行の記憶も、キレイな景色や楽しい水牛車はもうほとんど覚えていない。

でも荒波に翻弄されたシュノーケルの記憶だけはキッチリ残っている。

あのシュノーケル効果でY子さんの脳はビックリするような刺激を受けた。

だからまたあの海でY子さんを泳がせたいと思っている。

そしてそれより何より私と妹はシュノーケルが大好きなのだ。

だからY子さんが「シュノーケルがしたな!」と言ってくれれば、大手を振って石垣島に行ける。

それを期待しつつキレイな魚の映像を見せたり、石垣島の話をチョイチョイしてみるが、

Y子さんは「もうシュノーケルはしないよ!」と言いながらニヤリと笑う。

覚えていて欲しい事は忘れて、忘れて欲しい事はちゃんと覚えている。

なんともやっかいな病気だな・・・

嫌な感情とのセット記憶だけでなく、楽しい嬉しい感情とセットになっている記憶。

それを残すためにはどうすればいいのか?

それはこれからの私の研究課題だ。


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