初期の認知症と診断されてもうすぐ2年になるY子さん。(母)
診断される1年ほど前から、様々な症状が出始めたので
認知症との付き合いもトータル3年近くになる。
その間Y子さんの症状を近くで見続けていて気がついたことがある。
認知症の症状の出かたにはけっこう波があると言う事だ。
Y子さんの場合、わりとその日の天気に左右されるようだ。
天気がいい日には鼻歌が出るほど機嫌がいい。
そんな日は何にでも積極的で、もの忘れも比較的軽いように感じる。
反対にどんよりした雨の日は、眉間にしわをよせて不機嫌になりやすい。
物忘れや攻撃亭な症状が、グンと出やすくなる。
天気だけでなく季節にも影響されているようだ。
気候が良くなってきたこの頃は、冬の時期に比べると症状は軽くなっているように感じる。
ウォーキングにも頻繁に出かけるようになり、どんどん活動的になってきた。
毎日の日課草むしりだけでなく、庭に咲き始めた花の手入れもいい効果を生んでいるようだ。
季節や気候にも影響を受けて、波があるように思う認知症の症状だが
一番影響を受けるのは、やはりストレスや疲れのようだ。
先日もガクンと症状が悪くなり、とても不安定になった時があった。
その日は妹に「Y子さん急に症状が進んだみたい・・・」そうLINEをしたほどだった。
妹も「仕方ないね・・・今までの経過の良さが奇跡的だったもんね。」と言っていた。
でも実はその原因は、草むしりで穴を掘った事による疲れだった(笑)
穴掘りを止めてしまえば、すっかり元の状態に戻りまた穏やかなった。
旅行やお出かけなどの時も、無理をさせて疲れてしまうとガクンと調子が悪くなる。
認知症になってからは、以前より疲れやすくなっているようなので要注意だ。
ストレスも同様、気になることやイライラの原因をそのままに放置しておくと
ドンドン症状が進んでいくようだ。
症状の進み方は、そんな小さな日々の積み重が影響するような気がする。
脳にいい事も大事だけれど、疲れやストレスを溜めないことも大事だ。
イライラさせない。
何事も無理をさせない。
まだまだ初期のうちだからこそ、こんな事に気を付けて行こうと思う。