最近のY子さん(母)はとても働き者だ。
認知症になる前は趣味に没頭したり、何年も通ったテニスに行ったりと、
それなりに楽しく毎日を送っていたので、家でダラダ、ラゴロゴロ過ごす暇はなかった。
だからTVを見ながらゴロゴロお昼寝する習慣はあまりないのだ。
認知症になって長年の趣味も止めてしまい、テニスにも行かなくなってからは、
どうやら時間が余ってしょうがないらしい。
私もほぼ毎日、オカズを持って行きがてら1~2時間はお茶などしながらお喋りに付き合うし、
近くに住む叔母も、チョコチョコ母の話し相手になってくれる。
姉も時間がある時は、お昼ご飯を作りに来てくれる。
それでも時間が余ってしょうがないらしい。
それなら部屋に積んでる洋服を片付ければいいのだが、それは全く考えていないようだ。
ノンビリTVを見る事ができないY子さん。
時間を潰す為に、せっせと草むしりをする。
おかげで、庭には雑草の1本も生える隙はない。(笑)
整理整頓は出来ないので、棚の中などは雑然としてるけれど、
雨でも寒くても、大きく窓を開け放って掃除機をかけまくる。
おかげで畳の上には埃が落ちる隙もない。
いつ行っても掃除機をかけるか、草むしりをしているY子さん。
ちょっとノンビリ過ごせばいいのにね・・・
でも変に頑固なところがあり、草むしりの担当区域を勝手に設定している。
どうしても父にも草むしりをさせたいらしいのだ。
「私が全部すると、お父さんは何もしない!!」そう言いながら怒ってる。
おかげで庭の半分は荒地のようになっており、半分には全く雑草が見当たらない・・・
そんな変な状態になっていて笑える。
父もは何を言われても平気なもので、担当区域はほぼ放置したままだ。
それを見てY子さんはいつも怒っている。
これは一種のコミュニケーションなのか??
でもY子さんは担当区域に草がなくて、手持無沙汰になっているようだ。(笑)
今日も雑草を探して目を光らせるか、掃除機をかけてるY子さん。
本当に働き者である。