Y子さんのブーツを買いに久しぶりに一緒に買い物に出かけた。
寒い地域に旅行に行くんだから、ブーツは必須だよね。
お出かけが嫌いなY子さんだが、さすがに今回は文句は言わない。
それどころか意外にもウキウキ楽しそうについて来た。
ブーツの他にもリキッドタイプのファンデも買うと言うので、
ショッピングモールに着いてすぐにファンデを購入した。
その後、フラフラとブーツを物色して回った。
その間、何回も「何買うんだったっけ?」と聞いてくる。(汗)
そのたびに「ブーツ買うんだよ。」と答える私。
すると「ブーツ家に無かったかな?」と聞くY子さん。
「無かったから買いに来たんだよ・・・」と答える私。
同じ会話を繰り返す親子は、漫才の練習でもしているようだ(笑)
やっと買うブーツが決まったが、Y子さんの欲しい茶色がない。
とりあえず現品があった黒のブーツでサイズの確認をして、
茶色をお取り寄せしてもらうことになった。
ところがこの状況がイマイチ飲み込めないらしいY子さん。
黒のブーツを試着しながら「欲しいのは茶色だけど・・」と何度も言う。
その度に説明しても、納得するのにちょっと時間がかかった。
家でお茶を飲みながら、同じような話ばかりしている毎日。
そんな状況では見えなかったものが、こんな風に外に出ると見える。
調子も機嫌もいいY子さんだが、着実に認知症の症状は進んでる・・・
ま、しょうがないけどね。(当たり前っちゃ~当たり前だしね)。
自分でも意外だったが、そんなY子さんを見てもショックはなかった。
私もなかなか鍛えられてるわ~(笑)
ブーツを購入して、Y子さんが食べたいと言った「ちゃんぽん」を食べ。
父の大好きなシュークリームをお土産に購入して家に帰った。
父にブーツは後日宅急便で届く事を伝える。
その話を聞きながら、Y子さんは「そうそう!」と相槌を打っていた。
ちゃんと状況を飲み込めたご様子で何より♪(笑)
そう思っていたら、バッグの中から出てきたファンデの包みを見て、
Y子さんは難しい顔をしながら首をかしげていた。(苦笑)
その包みの話には触れずに家に帰った私。(意地悪?)
Y子さん、包みを開けたらファンデを買った事を思い出すかな??
ちゃんと思い出すといいな~