2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

Y子さん、症状はそれなりに進行してるね。

Y子さんのブーツを買いに久しぶりに一緒に買い物に出かけた。

寒い地域に旅行に行くんだから、ブーツは必須だよね。

お出かけが嫌いなY子さんだが、さすがに今回は文句は言わない。

それどころか意外にもウキウキ楽しそうについて来た。

ブーツの他にもリキッドタイプのファンデも買うと言うので、

ショッピングモールに着いてすぐにファンデを購入した。

 

その後、フラフラとブーツを物色して回った。

その間、何回も「何買うんだったっけ?」と聞いてくる。(汗)

そのたびに「ブーツ買うんだよ。」と答える私。

すると「ブーツ家に無かったかな?」と聞くY子さん。

「無かったから買いに来たんだよ・・・」と答える私。

同じ会話を繰り返す親子は、漫才の練習でもしているようだ(笑)

 

やっと買うブーツが決まったが、Y子さんの欲しい茶色がない。

とりあえず現品があった黒のブーツでサイズの確認をして、

茶色をお取り寄せしてもらうことになった。

ところがこの状況がイマイチ飲み込めないらしいY子さん。

黒のブーツを試着しながら「欲しいのは茶色だけど・・」と何度も言う。

その度に説明しても、納得するのにちょっと時間がかかった。

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家でお茶を飲みながら、同じような話ばかりしている毎日。

そんな状況では見えなかったものが、こんな風に外に出ると見える。

調子も機嫌もいいY子さんだが、着実に認知症の症状は進んでる・・・

ま、しょうがないけどね。(当たり前っちゃ~当たり前だしね)。

自分でも意外だったが、そんなY子さんを見てもショックはなかった。

私もなかなか鍛えられてるわ~(笑)

 

ブーツを購入して、Y子さんが食べたいと言った「ちゃんぽん」を食べ。

父の大好きなシュークリームをお土産に購入して家に帰った。

父にブーツは後日宅急便で届く事を伝える。

その話を聞きながら、Y子さんは「そうそう!」と相槌を打っていた。

ちゃんと状況を飲み込めたご様子で何より♪(笑)

そう思っていたら、バッグの中から出てきたファンデの包みを見て、

Y子さんは難しい顔をしながら首をかしげていた。(苦笑)

 

その包みの話には触れずに家に帰った私。(意地悪?)

Y子さん、包みを開けたらファンデを買った事を思い出すかな??

ちゃんと思い出すといいな~


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