認知症と診断されたY子さん(母)
まず目立って出来なくなった事は、毎日の食事の支度だ。
料理が上手で、身体にいい美味しいご飯を毎日作ってくれていたのに、
いつしか品数も減り、レパートリーも激減。(父から聞いた)
気が付けば「白菜と豚肉の鍋」と「豚肉の塩コショウ炒め」ばかり作るようになっていた。
よっぽど豚肉が好きなんだね・・・
買い物にも全く行かなくなり、もっぱら父に頼んで豚肉を買って来てもらっていたそうだ。
毎日の料理に相当ストレスが溜まっていたY子さんの為と、両親の健康を考えて、
私が毎日オカズを2~3品作って届けるようになったのは、もう1年以上前からの事だ。
車で30分ほど離れた実家に両親が住んでいた時は、父が毎日オカズを取りに来ていたが、
我が家の近くに引っ越して来てからは、毎日私が直接届けるようになった。
そこで初めてY子さんの奇妙な行動を知ることになった。
なぜだか??オカズをいつも少しだけ残して取っているのだ。
タッパに詰めて届けたオカズは、Y子さんが鍋に移し温める。
我が家は薄味なので、Y子さんは自分なりに味を足してお皿に盛り付けるらしい。
どうやらその段階で少し鍋に残しておくようなのだ・・・なんで??
なぜかその鍋は冷蔵庫以外の棚の上や、IHヒーターの上に置かれていることが多く
気を付けて見つけないと、見落とす事が多いのだ。
2日前に届けた煮物や野菜スープなんかが放置されてるのを見ると、本当にドッキリする。
見つけるたびに「これ2日前のだからもう食べるの止めて!!」と、処分しようとすると
「今日食べようと思ってたからダメ!!」と、言う事を聞かない。
「私が作った物を食べて、具合が悪くなったら困るからヤメテ~!!」と、何度言っても
「大丈夫!匂いを嗅げば分かるから心配ない!」そう頑固に言い張るのだ。
どうやら何か食べ物がないと不安になるようだ。
毎日キチンと欠かさずオカズを届けているのに・・・・それでも不安は無くならないのか?
何がY子さんをそんなに不安にさせるんだろう?
これから暖かくなると、食べ物の腐敗は早くなるよね・・・
そう考えると本当に怖くなる。
でも最近、私が残り物チェックをするのに気が付いてしまったたY子さんは、
やたらとキッチンにいる私をマークするようになった。
そして全力で捨てさせないよう阻止する構えを見せている。
これには参った・・・
さて、これからどうしようかな?なにか対策を考えよう!