1人で歩いて歯医者さんに通うことになったY子さん。
(前回の話はコチラ→Y子さん歯医者さんに行く。)
夕方の5時半までの間に、2回ほど我が家に電話をかけてきた。
「ねえ、歯医者さんには今日行けばいいのよね?」
「時間は5時半で大丈夫よね?」とか。
「紙に時間を書いたんだけど、その紙が見当たらない~??」とか。
そのうろたえぶりには驚いてしまった。
自分の記憶力の無さを自覚しているうえ、
父も留守だったので、なおさら心配だったんだろう。
よっぽど夕方にY子さんの所に行ってみようかと思ったが、
ここはY子さんの為にもグッと我慢した。
翌日、いつものようにY子さんの家にオカズを運んだ私。
前日の歯医者さんはどうだったかな?とワクワク車を走らせた。
①ウォーキングコースなのでついウォーキングだけして帰ってきた。(笑)
②ちゃんと歯医者さんに行ったけど、行った記憶は既にない。
③聞かれてボンヤリ思い出し、半分目を泳がせながら話す。(笑)
④きっちり歯医者さん報告をしてくれる。
この3択の中で(笑)私は③を選んだ。(さあ!アナタはどれを選びますか?)
意外にもY子さんは④の状態だった。
私が行くなり「昨日の歯医者さん良かったよ♪」
「先生も看護婦さんもみんな親切で感じ良かった!!」と報告。
とても機嫌よく話をしてくれた。
カレンダーを見てみると30日の所に「歯医者5時半」と書き込まれていた。
「今度も5時半なの?受付しに行かなくてもいいの?」と聞くと、
「そうよ!5時半に来てくださいって言ってくれたよ」と言う。
きっとY子さんの為にそう優遇してくれたんだろ。
Y子さんがカレンダーに予定をきちんと書きこんでいる所をみると、
ちゃんとお願いしたように紙に書いてくれたんだね。
ありがたいな~♪
これでY子さんはすっかり自信がついたらしく、
なんだか凄くイキイキしていた。
心配して様子を見に行かなくて本当に良かったよ・・・・
世の中には認知症になっても自力で頑張ってる方はたくさんいる。
認知症の親御さんが遠くに住んでいて、
手助けしたくても思うようにできない方もいっぱい居る。
そんな事を考えると父と私は過保護すぎるくらい過保護だな。
心配してあれこれ手を出しすぎないようしないといけない・・・・
Y子さんはまだまだ何でもやれば出来る!
それが脳の刺激にもなる!!そう再確認した。