娘が先輩の結婚式に招待された。
結婚式場でヴァイオリンを弾くバイトをしてはいるが、
お客さんとして呼ばれるのは初めてなので、
ずいぶん前からウキウキ、ワクワクしていたようだ。
洋服も靴もバッグも準備し、キレイなマニュキュアも塗った。
しか~し、普段から全くオシャレに興味がなく、
色気も何も全然!!の娘は、上手に化粧が出来ない。(笑)
もちろん髪も自分ではどうすることも出来ないのだ。
そんな娘に救いの手を差し伸べたのは、友人の娘。
メイクも上手で髪も器用にセット出来る、女子力が高い大学生だ。
数日前からヘアアイロンなどの小道具を持参して、
娘の髪をセットする練習をしてくれていた。
当日は学校が終わり次第、我が家に駆けつけて、
メイクと髪のセットをするよう計画してくれていた。
で、今日がその結婚式の当日。
お昼を少し過ぎた頃に友人娘から「今から来るね」とメールが来た。
友人も助手をするため、我が家に駆けつけて準備万端。
ところが・・・・しばらくすると友人の携帯が鳴った。
「娘が事故って救急車で運ばれた」との連絡が入ったのだ。
全身の血がザーッと音をたてて引いた。
幸い大したケガではないと救急隊員さんは電話口でそう言った。
友人は落ち着いた様子で病院に向かった。
私も一緒に駆けつけようかと思ったが、友人から止められ、
とにかく娘のメイクと髪をなんとかしてやってくれと言われた。
「私のせいで・・・」と半泣きになる娘をなだめ、
とりあえずセットをしようと試みたが、なんせ私も不器用だ。
結局、美容院に電話をし「30分でなんとかして~!!」と泣きついた。
落ち込む娘を美容院に押し込んだ時、友人から電話があった。
「たんこぶ出来ただけだった!もう病院出たよ!大丈夫よ!」と。
本当に本当に心からホッとした。
娘も涙目だった・・・
キッチリ30分でヘアメイクを仕上げて頂き、こちらもなんとか間に合った。
いつもとは別人のようになった娘を結婚式場に送り家に帰ると、
すぐに友人と友人娘が、現場検証を終えて我が家にたどり着いた。
友人娘はしっかり元気で、フロント部分が壊れたバイクを走らせて来た。
「びっくりした~」と笑う友人娘の顔を見て、本当にホッとした。
大怪我しなくて良かったよ・・・・(涙)
なんだか一気に身体の力が抜けた。
ホントに無事で良かった・・・・ホント良かった。