私の父は一見、物腰も柔らかく温和な人物に見える。
でも実際は偏屈でなかなか人の言う事を聞かない、
昭和の頑固おやじ代表のような人物だ。(笑)
昔はモーレツサラリーマンで何よりも仕事が優先。
家族には遠慮なく手をあげてきた、クソ親父だっだ。
今のご時世ならDVで訴えられて即離婚じゃよ・・・
Y子さんも若いころは随分と苦労した。
そんな父も今ではすっかり丸くなり、見かけ通り温和になった。
Y子さんが認知症になった時、父がイラついて暴力をふるったら?と、
少し心配もしたが、意外や意外!想像以上に優しく接している。
おかげで私も安心していられるのだ。
そんな父だがY子さんの認知症に関して、なぜだか少し勘違いしている。
「お母さんは本当は認知症じゃなく健忘症だと思う・・」と。
勘違いと言うより、そう思いたがっていると言うのが正解かな?
ところが最近、Y子さんの物忘れがグッと進んだ。
それを一番近くで感じている父。
さすがに健忘症だなどど自分を誤魔化せなくなったようだ。
今まであまり認知症について調べたりしなかったようだが、
ここへ来て俄然情報収集に情熱を注ぎだした。
山が動いた・・・・・(笑)
元々がバリバリ理系の父。
76歳の今でも時々仕事をしている。
日々PCを操り、ワケの解らない科学の本をめくる。
そして未だにメモは取らない男である。
そんな父が本腰を入れ、認知症に立ち向かう事になった。
私は私で少し良さそうな薬(サプリ?)を考えていたが、
父は「薬は副作用があるから飲ませない!」と言う。
もちろん病院で薬を貰う事は全く考えていない。
じゃあどうするんだ??と思っていたら、
「収縮した海馬(脳の)を復活させる。」とか何とか言いだした。
ほお~それは凄い。(笑)
15分ほどキツめの運動をするのが効果的とか・・・
踏み台昇降の台があるから、早速それをさせるらしい。
「踏み台昇降は膝に悪いらしいよ!」そう言ってみたが、
「「膝より脳が優先!」と言われた。(マジか?)
でも果たして父が思うように、Y子さんが踏み台昇降するかな?
お手並み拝見といきましょう。(笑)
私は私でY子さんの脳に刺激を与えられる何かを探そう。
皆がそれぞれにいいと思うことを提案していけば、
そのうち何かヒットするかもしれない・・・・・
下手な鉄砲も数打てば当たる?(笑)といいね。