2014年夏 母(Y子さん)が認知症になってしまった!

落ち込むY子さん。

先日から1人で歯医者さんに通い出したY子さん。

今日は受診日だったので、朝から予約の受付に行った。

前に受診した時に次回の受診日を紙に書いてもらっていたY子さん。

家に帰ってカレンダーにちゃんと予定を書き込んでいた。

そしてカレンダーには予約時間も5時半と書き込まれていて、

時間の予約までして頂いたんだと思っていた。

しかし、どうやら予約時間はY子さんが勝手にそう思い込んでいただけらしい。

 

これは直接行って予約をした方が間違えないな・・・

そこで昨日の時点で、Y子さんに希望の予約時間を確認した。

「散歩の途中で行きたいから5時半でいいわ♪」とY子さん。

「じゃあ5時半で予約しとくね!」そんな話をして私は帰宅した。

そして今朝、Y子さんの家にオカズを運ぶ前に歯医者さんに立ち寄った。

案の定時間予約はされておらず、Y子さんの思い込みだった事が判明。

改めて5時半に予約を入れた。

 

そして車に乗り込もうとした時、なんと目の前にY子さんの姿が・・・

「Y子さん!!」と呼びかけると、私に気づいたY子さんは驚いた顔をした。

「あら!何でここにいるの?お母さんは今から歯医者さんよ♪」と言う。

どうやら前日の話はすっかり忘れてしまっていたようだ。(汗)

「予約しに来たんだけど・・・もう来たんだからこのまま受診しようね」

そう言いながらまた歯医者さんに逆戻りして、受付の方にそう伝えた。

 

「あらあら、わざわざ悪かったね。」

「ヒマだったから早めに来たんだけど、予約5時半だったっけ?」とY子さん。

そして「そんな約束してたっけ??」と首をかしげる。

「大丈夫!でも順番待ちだからちょっと時間かかるかもよ!」

「じゃあ私は帰るから帰りは気を付けてね。」そう言ってY子さんと別れた。

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まあ、Y子さんが昨日の事を忘れるのはいつもの事。

そう考えながら実家の冷蔵庫にオカズを押し込んで自宅に帰った。

その後Y子さんから電話があった。

「わざわざ行ってもらってごめんね。」

「時間を無駄にさせたね・・・」

「私5時半って言ってたっけ?」

「最近お母さん、すぐ忘れるのよ・・・」とテンション低め。

「ちょっと予約に寄っただけで、ちっとも時間かかってないよ!!」

そう何度も言うが、なぜか何回も謝られてしまった。

 

Y子さんをなだめて電話を切ったら、また5分後に同じ電話がかかって来た。

「ちっとも時間を無駄になんてしてないよ!」と言うと、

「だってアナタ、待合室に座ってずっと待ってたから・・・」と言い出した。

どうやらY子さんの頭の中では、私が待合室で長々と待っていた事になっていた。

しかもいつの間にかY子さんに黙って消えてしまったと・・・・

何でそうなるんだ???

 

どうやら最初に一緒に予約をしに行った時の、

待合室で座っていた私のイメージだけが残っているようだ。

だからY子さんの記憶はそうすり替わってしまっている。

そして約束を覚えていなかった自分にショックを受けて、

すっかり落ち込んでいる。

う~ん・・・どうしよう。(汗)

 

明日になってすっかり忘れててくれればいいけど・・・

こんな時だけは忘れる事に期待する私。

勝手と言えば勝手だ。


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