1年半ほど前に「アルツハイマー型認知症」と診断されたY子さん。(母)
昨日の事やさっき言った事は忘れがちだけど、持ち前の決断力は健在だ。
実家があったT市から、O市にある父の実家に引っ越しを決めた時も
たった1日で決断して周囲を驚かせた。
一緒に住んでいる父だって寝耳に水だったようで、本当にびっくり仰天したらしい。
Y子さんには昔からそんな所がある。
サッと決めて迷わない、実に男前な性格の持ち主なのだ。
家をリフォームする際も、襖の柄や壁紙の色。
トイレやお風呂の床材など、決めるべきものはパッと決めていた。
どうやら決断力は認知症の影響を全く受けていないらしい。
いつも父に「Y子さんの様子はどう?」と聞くと
必ず「決断は早くて判断力もある、しっかりしてるよ!」と、そう返事が返ってくる。
相変わらず何を決めるのも早いらしい・・・・
記憶力と決断力をつかさどる場所は、脳の中でもそれぞれ違う場所に位置しているのかも?
Y子さんがその男前な決断力を、またまた発揮させたのは
引っ越しが終わってすぐの事だった。
「もう車の免許、返納して来たから!」と、そうアッサリ告げられたのだ。
確かに引っ越しをしたら免許は返納しようかな?って話はしていた。
でも、こんなに早く手放すとは正直思っていなかった。
運転の心配をし始めていた矢先だったので、このY子さんの決断は本当に有り難かった。
決めてしまえば迷いも未練も全くないらしい。
わが親ながら実にアッパレだと、そう感心してしまった。
認知症になってからのY子さんは、料理や買い物、整理整頓は出来なくなった。
もの忘れだって日常茶飯事。
それ以外にも精神的な部分で、攻撃的になったり我慢が出来なくなったり、
人に気を遣う事もあまり上手に出来なくなってしまった。
それでも全くブレることなく変わらない所だってあるんだ。
勿論、症状が進んで行けば、これからどう変化していくのかは分からない。
でもきっとどこかに、変わらない部分もあるはず!(そう思いたい)
そんなところを見つけていけたらいいな・・・・そう思う。
Y子さんの男前な決断力。
これからもそのまま健在でありますよう~に。
そのとおり!記憶力と決断力をつかさどる部分は側頭葉と前頭葉という違いがあり、お母様は認知症ではなく側頭葉性健忘だと思います。治療薬はまだありませんが支援があれば90過ぎても一人暮らしも可能であるケースが普通にあるようです。
うさぎ様。
「側頭葉性健忘」初めて知りました。
ちょっと検索してみましたが、確かに母の症状はこちらの方が近いかもしれません。
認知症と診断された時は海馬が収縮している数値しか言われませんでした。
違う場合もあるんですね・・・・
今後の母の様子をみながら「側頭葉性健忘」のことを勉強してみようと思います。
貴重な情報をありがとうございました。