最近気になること。
それはY子さんが最近の記憶だけじゃなく、
昔の記憶も少しあやふやになって来てる事。
まあね、私だって物覚えはいい方ではない。
だからあやふやだって変ではないと思う。
それでも覚えていて当たり前だと思い込んでいた事が、
怪しくなってくると、やっぱりドキッとしてしまう。
認知症が少しづつ進行してるんだろうな・・・・と。
今日は娘も一緒にY子さんの家に遊びに行った。
そこで就職の話をしていると、Y子さんが思い出したように言った。
「○○は(妹のこと)、大学卒業して最初は何処に就職したっけ?」と。
放射線技師をしている妹は、いくつか病院を変わっている。
なので、これは仕方がないと思いながら最初の病院を教えた。
妹は関東の大学卒業後、地元に帰って来て就職した。
でも1年後また関東に戻って就職、そして結婚したのだ。
「そうそう、そうだったね」そうY子さんは思い出してくれた。
すると今度は「じゃあ何で今は関東にいるんだったっけ?」と言う。
う~ん・・・そんな事も忘れたのか?
なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ。
「やっぱり関東の方が仕事の環境もいいし、大学の友達も多いからね」
そう話すと、「そうだったね。」と思い出す。
そして次は「何で関東の大学に行ったんだっけ?」と言い出す。
どうやら妹に関する昔の記憶が怪しくなってきている。
でも実は妹のことだけじゃないかもしれない、
掘り起こせば記憶が怪しくなっている事は想像以上に多いのかも??
昔の嫌な記憶を忘れているように、いい記憶だって忘れてくる。
それはそうだろう・・・
でも大事な記憶が曖昧になってるのはやっぱり悲しいね。
元気で毎日を過ごしているY子さん。
家族は症状の進行を抑えようと試行錯誤しているが、
その陰で着実に認知症は進行しているようだ。
こんな事を目の当たりにするとやはり薬を飲んだ方がいいのかも?
そう迷いが生じる。
でも父がまた薬をY子さんに飲ませるとは思えない。
このままでいいのかな?
そう迷いながら過ごす日々。
何かY子さんの脳にビリッと刺激を与えてくれる事を、
早くみつけないとね・・・・