前々回ブログで、Y子さん(母)のウォーキングの話に触れた。
それに関連して思い出した事があったので、今回はその話を書いておこう。
Y子さんには長年やっていた趣味があった。
その趣味は認知症が発症した頃に、興味が無くなったのか??あっさりと止めてしまった。
その他にテニスやウォーキングなどの身体を動かすこと。
趣味ではないけれど、老人会のお世話なんかもやっている人だった。
これらは認知症と診断された以降もしばらく続けていた。
そのうちテニスに行く回数が減り、なかなか行く気にならない日も増えてきたので
外に出て他人と交わる事がとても大事だと思っていた私は、
「テニス行かないの?行ったら楽しいよ!」と、なるべく声をかけるようになっていた。
テニスが嫌なら、何か他のサークルにでも入ってもらおう!
なるべく外に出て人と交流させようと、勝手にあれこれ画策してした。
そんな時、去年の5月からお世話なっているBOOCSクリニックの藤野先生は、
「無理して出かけなくてもいいよ!テニスが嫌なら止めちゃっていいじゃない!」
なんと!!そうY子さんにアドバイスをしたのだ。
そして一番のおススメだと言われたのがウォーキングだった。
しかも人と一緒に歩くのではなく、1人で自分のペースで歩くのがいいと言われた。
要するに他人に交じって競ったり、色んな相手に合わせると言うことは
ストレスが溜まる要因になると・・・・どうもそう仰っているようだった。
そして父との接し方についてもこう言われた。
「1日中一緒にいない方がいいよ!お互いがそれぞれ好きな事をして
食事の時だけ顔を突き合わせて食べればいいよ!」と。
人に合わせることで生じるストレスは、脳に疲労が溜まる原因のようだ。
その脳の疲労が認知症を悪化させる要因になるんだね。
嫌な事は無理してさせないこと、それがとても大事なポイント!
それまではYさんの興味がない事でも、良かれと思い勧めていた事も多かったけれど
藤野先生のアドバイスを聞いてからは、無理にアレコレ勧めるのを止めた。
Y子さんのストレスの原因にならない事。
自分のペースでやれる、Y子さんがしたいと思う事を取り入れて行こうと思った。
幸い1人でウォーキングに出かけるのは大好きなY子さん。
自分のペースで季節の移り変わりや、風景を楽しみながら
毎日のウォーキングを楽しんでいる。